
アメリカの株式マーケットを 2D や 3D で整然と可視化して観察できる Market Map がおもしろい
もしかしたら古いサイトなのかも
今回ご紹介するのは、その名も Market Map というアメリカ株式市場をテーマとする WebGL コンテンツです。
トップページにバナーが貼ってあって「Information is Beautiful Awards 2023」で賞を取っているみたいなんですが、そういう意味では結構前からずっと公開されていたものを、このタイミングでわたしが見つけてしまった感じなのかもしれません。
株式市場をテーマとしているだけに、ビジュアルはもちろんデータを見る楽しさも感じることができる内容となっています。
リンク:
巨大なデータを俯瞰して見るおもしろさ
今回のサイトは、CG 的にすごく凝っているというわけではなく、あくまでもデータの可視化事例の1つとして、操作したり見たりしながら楽しめるウェブサイトだと思います。
最初に表示される 3D シーンは一見するとバイオ系のデータの可視化のようにも見えますが、浮かんでいる球体の1つ1つが企業を表していて、その大きさや配置されている位置にはなにかしらの意味があります。
きっと球体の大きさがなにかしら企業の規模を表しているのだろうな~ というのは、なんとなく眺めていてもすぐにわかるのではないかなと思います。
既定の状態では、時価総額を基準に各球体の色が決められています。
赤い色に近づくほど規模が大きく、青に近づくほど小さいということになるのでしょうが、とはいえ株式が公開されるような上場企業しかここには名前が出てこないわけで、そういう意味では大きな企業ばかりですよね。
画面の右上にある検索窓から、任意の企業を探したりすることもできます。
株価の推移など、細かな情報が網羅的に表示されるようになっており、株式やその取引に興味がある人であればあるほど、興味深く閲覧できるのではないでしょうか。
画面の左下に目をやると、そこにはドロップダウンリストとカラーマップが置かれています。(スクリーンショットでは小さくてちょっと見えにくいですが……)
時価総額以外にも様々な選択肢が用意されており、それぞれ切り替えると専用のカラーマップが適用されます。
データの性質に合わせてカラーマップが個別に用意されているあたり、芸が細かいです。
最近は、あまりこういったデータビジュアライゼーション系のコンテンツって紹介していなかったような気がします。
WebGL の黎明期にはこういう可視化用途の使われ方も多く見かけましたが、最近だとプロモーション系の案件とか、あるいは実験的な CG 作品とか、そういう事例が圧倒的に数としては多い感じもします。
個人的には、こういうビッグデータ可視化みたいなのは結構好きと言いますか、普通に楽しく閲覧できるところがあったりするので、久々にすごくおもしろいなと思って興味深く拝見してしまいました。
ぜひチェックしてみてください。