
表面の質感もリアルなロボット 3D モデルが登場する AI 関連事業を展開する SINT のウェブサイト
だいぶ不思議なビジネスモデル
今回ご紹介するのは、AI 関連事業を展開する SINT という組織のウェブサイトです。
AI を用いてアバターを作りそれを販売したりもできるという感じの、若干どこか…… こう胡散臭い感じがしないでもないビジネスモデルを掲げているスタートアップみたいです。
Web3 しかり、暗号資産しかり、ビジネスシーンで強いキーワード周辺にはこういうウェブサイトが定期的に現れますね。けして批判したいわけではなく、WebGL の実装例として技術的な話を中心に紹介していこうと思います。
リンク:
SINT: Unleash the Singularity – Play, Train, Evolve
リアルな質感とアイドルモーション
今回のサイトで紹介されている内容としては、AI を使ってデジタルなアバターを作るということがサービスの骨子だと思うのですが、一方でビジュアルとしてはロボットのような 3D モデルが用いられています。
ショーリールも見てみたのですが、CG を使ってアンドロイドというか人型のロボットを印象的に見せています。
その世界観をそのまま引き継ぎ、WebGL を用いてサイト上に演出が組まれている感じですね。
サイト内に登場するロボットは、人の姿をしているのですが体の表面には一部透明な部分があり、体内が透けて見えている感じにデザインされています。
透明な部分があることで、なにかすこし有機的な雰囲気が演出されているような感じもあり、人間が持つ「意識」や「実体」みたいなものと、AI という技術がより接近しているような印象を受ける気がします。
そういう意味で、すごくよく考えられたビジュアルになっていると思いますし、WebGL でそれを上手に表現していますね。
よく観察してみると、体の表面にある細かな凹凸はテクスチャを使って表現していて、描画する際のコストと見た目上の美しさのバランスをうまく調整しています。
パーティクルのようなものが動き回っていたり、あるいはカーソルの動きに応じて視線がわずかに動いたり、視差効果もそつなく演出している感じがあります、
ものすごくハイレベルというものではないかなと思いますけれども、かなり丁寧に、全体的に隙なく実装されている感じがあり完成度は高いです。
ついこの間までは、暗号資産みたいな分野でこの手のサイトをよく見かけましたが、これから数年はおそらく AI をキーワードにこういったビジュアル偏重のウェブサイトが増えてきそうですね。
先にも書いたように WebGL の実装としては非常に丁寧に作り込まれていて、スクロールするたびにカメラの視線が変わるところなども安定していていい感じですね。
たぶん技術力がそれなりに高いところが制作したんじゃないかなと想像しますが、こういう形で WebGL がビジネスを動かしていくというのはなんとも感慨深いです。
ぜひチェックしてみてください。