
液体のような柔らかい質感を見事に表現した Dolce&Gabbana のスペシャルサイト
ビジュアル偏重だが納得感もすごい
今回ご紹介するのは Dolce&Gabbana のスペシャルサイトで、香水が主役に据えられた美しいウェブサイトです。
香水から連想する、液状の質感を見事にウェブサイト上の表現に落とし込んでおり、圧巻の出来栄えです。
ハイブランドらしい雰囲気がウェブサイトにも満ちています。
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隅々にまで徹底した作り込み
世の中にはたくさんのファッションブランドやハイブランドと呼ばれる企業がありますが、ドルチェ&ガッバーナもまさにそういう印象を持たれている方が多い企業なのかなと思います。
今回のサイトもまさにハイブランドの WebGL 事例という感じで、すごくリッチに作り込まれている感じがします。
WebGL による演出ももちろんなんですが、コンテンツとしての質感やボリュームもそれに見合った完成度になっています。
最初からこのビジュアルですからね…… 世界観の描き方にこだわりを感じます。
コレクションについて詳しく知ることができるようになっていたり、独自のカスタマイズができるようになっていたり、ウェブサイトのコンテンツも工夫が凝らされたおもしろいものになっていて、そこに重厚なビジュアルが華を添えています。
カーソルを動かした際のエフェクトも流体を中心とした美しいものになっていて手触りもいいですね。
水中などの、液体のなかにいるような印象を受けるビジュアルが中心になっており、ゴッドレイのような光の表現が多く用いられています。
カーソルを動かしたときの流体も余韻を持たせた柔らかい印象で、雰囲気に統一感があります。
個人的には、WebGL 実装だけじゃなくてインターフェースに対して付与されているモーションやイージングの質感までかなり綿密に組み立てられている感じが本当にすごいなと思いました。
わたし自身はハイブランドの案件とか手掛けたことはないので、どの程度クライアント(企業)側からのフィードバックがあるのか想像もつかないのですが、ハイブランドの WebGL 実装ってどの事例も本当にすごいですよね。
完全に想像でしかないですが、自分たちの作っているブランドや製品の価値や意義について、すごく解像度が高いクライアントなんだろうと思うんですよね。
それを実現する実装者やデザイナーさんももちろんすごいのですが、このクオリティまで妥協せずに並走するクライアントもまた、ものすごい価値を生み出しているなとあらためて感じました。
ぜひチェックしてみてください。