
美術品が誰の手を渡ってきたかの変遷や歴史を堪能できる Getty が提供する Tracing Art がおもしろい
誰がいつ、誰の作品を
今回ご紹介するのは、Getty という団体が公開しているウェブサイトです。
この Getty という組織、ロサンゼルスに本拠を置いているようなのですが、いわゆる美術品が誰の手を経ていったのか、その変遷を調査・管理しているみたいです。
その取り組み自体がすごくおもしろいなと個人的には感じたのですが、そういった活動をビジュアルとテキストでわかりやすく可視化しているのが今回のサイトみたいです。
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多彩な表現に驚く
今回のサイトには、さまざまなデザイン、スタイリング、インタラクションが実装されています。
サイトの構造としては縦に長く、上から下に向かってただただスクロールしていくだけなのですが、その過程にはいろいろな見せ方のセクションがあってとても見応えがあります。
冒頭のシーンはいくつかの美術品が浮かんでいるような感じの見た目ですが、それぞれをクリックしてちょっとした詳細を確認したりもできます。

考えてみれば当たり前ですが、世界的な評価を受けているような絵画作品や美術品には、長い歴史があるものも多いです。
それらが時代時代のそれぞれで、どういった権力や権威とともにあったのかということは、ある意味「それを手にできるほどの権力があった人たちだからこそ記録として残っている」ものなんでしょうね。
それらの歴史をざっと俯瞰して見ることができるように構成されている感じがあり、すごくストーリー性があっておもしろいですね。

そしてビジュアルが多彩であるということも今回のサイトの特徴だと思います。
テキストの大きさ、配置、背景色の変化や、平面なのか立体なのかなど、とにかくいろいろな工夫でシーンを異なる特徴で演出しています。
こういう見せ方のバリエーションを考えるのってやっぱり普段からこういうアイデアを考え続けているからこそできることなんですかね? それともそれこそデザインの歴史を勉強するからこそ成せることなんでしょうか。
とっても不思議です。

今回のサイトの WebGL 実装は、派手さに特化しているという感じはまったくなくて、どちらかというと大量のオブジェクトを柔軟に操作したかったために WebGL が技術として採用されたという感じなのかなと思います。
シンプルで、けして派手ではないけれど、だからといって無味無臭という感じでもなく細部にさまざまな工夫やこだわりが感じられるウェブサイトだなと個人的には感じました。
結構おもしろい表現が多いので、アイデアとしても参考にできることが多そうです。
ぜひチェックしてみてください。