
ボリュームとクオリティが異次元レベルの完成度で思わずため息が漏れる Cartier のスペシャルサイト
もはやそれは物語を見せられている感じ
今回ご紹介するのは、世界的に知られるファッションブランド、カルティエ(Cartier)のスペシャルサイトです。
Cartier はこれまでにもたびたび、それこそ数え切れないほどの WebGL 実装のウェブサイトを公開してきているのですが、今回もかなり気合が入っていると言いますか、完成度がエグいことになっています。
ボリュームもそれなりにありますし、なによりビジュアルの完成度がものすごく高いです。
リンク:
Watches and Wonders Geneva Edition 2025 | Cartier®
サブドメインを切ったりしない
これは WebGL の実装内容とは直接関係ないのですが、Cartier は WebGL を用いて凝ったスペシャルサイト的なものを作るときに、サブドメインを切らない傾向が強いイメージがあります。
もちろん、過去には別のドメインで単体のスペシャルサイトとして公開されたものはあったと思うのですが、割と公式サイトのオフィシャルなドメイン(www.cartier.com)の下に、下層ページとしてコンテンツが配置されていることが多い気がします。
今回のサイトも、本体のドメインの下に下層ページとして配置されていますね。

そしてこの、プリレンダリングの CG を見せられているのではないかと感じるような、異常な完成度の WebGL 実装が出てくるんですよね。
ウェブサイトのヘッダー部分とかは普通に公式サイトと当然ながら同じものが出てくるので、こういうコンテンツの公開のしかたひとつとってもブランドとしての確固たる意志みたいなものを感じます。
WebGL 実装は、ゆったりとしたアニメーションやモーションのなかに、程よくユーザーがインタラクティブに操作できる要素を盛り込んでいて、そういう一連の演出のひとつひとつがすごく緻密に組み立てられているように感じます。

今回のサイトを見ていて個人的に驚いたのは、そのコンテンツのボリュームです。
いくつか、主役となる腕時計が登場するコンテンツなのですが、それぞれの腕時計ごとに異なる世界観、異なるインタラクションが実装されていてそれはもう驚くべき体験です。
なんというか……
いやどう説明したらいいか適切な言葉が見つからないのですが、ブランドが培ってきた物語の、その一片を見せられているかのような気持ちにさせられます。

カルティエのサイトを見ていると、ファッションブランドというのは物としての物理的な製品の良し悪しだけで成立しているわけではないのだな、という当たり前のことを感じてしまいます。
サイトの公開の仕方、そのサイトのコンテンツの品質、手触り、温度感。それらのあらゆるものの中にファッションブランドとしての通底する信念みたいなものがあるように思います。
わたしはファッションにあまり興味がなく、こういったブランドの良さや価値を本当の意味で理解できているとは思えないのですが、それでもこうしてウェブサイトを通じて素人でも何かを感じるというのは、本当にすごいことだなと思ってしまいます。
とにかく各コンテンツの品質が高く、参考にできる点が無数にあるウェブサイトだと思います。
ぜひチェックしてみてください。