
独自の世界観をインターフェースと 3D 表現に落とし込んだ Xianyao Wei さんのポートフォリオサイト
学生さんのポートフォリオ
今回ご紹介するのは、ドイツ在住の Xianyao Wei さんのポートフォリオサイトです。
About を見る限りはおそらく学生さんなのだと思いますが、すごく個性の光るポートフォリオサイトで、見ていて楽しい仕上がりになっています。
個人的には、ちょっとレトロな雰囲気の独自 OS のようなインターフェースがすごく素敵だなと思います。
リンク:
3D シーンのインタラクティブ性も
今回のサイトは 3D 表現としては比較的王道な表現に留まります。
あまり派手なポストエフェクトがあるわけではないですし、ものすごく複雑なアニメーションやアルゴリズムが仕込まれている感じでもありません。
ただ全体にすごく丁寧に作り込まれている感じがあって、おかしな振る舞いをする部分がまったくないのがすごく好印象です。

宙に浮かぶ岩の上に、電子機器を操作するロボットのようなキャラクター。
周囲にはサボテンなどの植物のほか、電柱とそこに掛けられた看板がいくつかあります。
この看板の部分がいわゆるコンテンツへのアクセス導線になっていて、クリックしてやることでダイアログがポップアップしてきます。

このポップアップしてくるダイアログだけではなく、サイト内のあらゆるインターフェースには共通したデザイン・スタイリングが適用されており、独自 OS の UI みたいでおもしろいですね。
あえて平行・水平を崩しているところが随所にあることや、個性的なフォントを使っていること、さらにはカーソルがホバーした際のアニメーションなどなど、あらゆるポイントに意図が込められている感じがします。
3D シーンもそのテイストに見事にマッチしていて、世界観がしっかりと作り込まれています。

正直に書いてしまうと、今回のサイトのような全体が 3D シーンになっていて、その 3D シーン内のオブジェクトをクリックすると情報がポップアップしてくるタイプのポートフォリオサイトって、実は結構見かける頻度が高いです。
そのなかで、独自の個性や世界観が垣間見えるものでかつ完成度も高いものって実はそんなに多くないんですよね。
今回のサイトは操作に迷うような場面がまずほとんどないですし、かといってすべてが露骨に動線として目立つように組み立てられているわけでもなく、ほどよく好奇心を刺激されるような感じになっていてバランス感覚に優れているように思いました。
ぜひチェックしてみてください。