クラフトテープのようなオブジェクトを表現の軸に据えた個性大爆発な Lax Chee さんのウェブサイト
個人的にこういうの大好きです
今回ご紹介するのは、開発者やディレクターとして活躍されている Lax Chee さんのポートフォリオサイトです。
クラフトテープというか、どちらかというとマスキングテープといったほうが日本人的にはしっくりくるかもしれませんが、模様の描かれたテープが 3D で描かれます。
これが見事にウェブサイト上のインターフェースとして落とし込まれており、本当に最高に楽しいです。
リンク：
Lax Chee - Digital Creative Director + Developer
あまりにも楽しく UI としても完成度が高い
今回のサイトの 3D 表現はある意味で１つだけです。
ただ状況や場面に応じて様々な表情を見せてくれるため、すごくバリエーション豊かに感じます。
ときにはインタラクティブなデモとして、時にはページ内の進行度を示すインジケーターとして、いろいろな部分でテープが活躍します。
トップページの冒頭部分では、テープはカーソルの位置に追従します。
少し斜め上あたりから見下ろすような視点ですが、カーソルを画面内で動かしてやると床の部分にテープが転がりその軌跡が描かれる感じですね。
こういう直球な表現は人によっては幼稚に感じたりするんですかね……個人的には大好きです（頭のなか小学生）
トップページではインタラクティブな走り回るテープという感じですが、下層ページの事例紹介のセクションでは、ちょっと違った役割を果たします。
ページをスクロールしてコンテンツを読み進めていくと、それに連動して背景にテープが横切り、少しずつ画面を埋め尽くしていきます。
こういう遊び心満点ななかにもしっかりと実利的な意味を持たせたデザインや設計って本当に素敵ですよね。とてもかっこいいです。
最近の WebGL 事例って、なんというかこう…… すごくビジュアルとして味が濃いというか、やたらキレイだったり派手だったり、あるいはデジタルっぽい表現に特化していたりで、かっこいいしスマートなんだけど「ああ～こういう系ね」という絵面が増えてきている気がします。
これは WebGL 事例全体のレベルが上がってきている証拠ですし素晴らしいことでもあるのですが、反面、どれも似たような質感や方向性のものが増えてきているというふうにも感じます。
その点、今回のサイトのような個性が尖っている表現は本当におもしろいですし、いまの時代だからこそより強烈な光を放つようにも思います。
ぜひチェックしてみてください。
