
手描きイラストのようなタッチなのにインタラクティブなゲーム作品のようでもある The Monolith Project
圧倒される完成度
今回ご紹介するのは The Monolith Project というとあるプロジェクトのウェブサイトです。
いわゆる販促やプロモーションのような文脈ではなく、純粋にウェブで体験できるインタラクティブコンテンツとして作り込まれた作品のようですね。
しっかりとしたストーリーが描かれており、テクノロジーの進歩みたいなものが大きなテーマになっているインタラクティブな映像作品、またはノベルゲーム的な作品となっています。
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音もたいへんすばらしい
今回の作品って、いったいどういう分類をしたらいいのかわかりませんが、いわゆる映像とも違うし、一般的な意味でのウェブサイトとも意味合いが違いますし、かといってゲームというわけでもなく…… なんとも形容が難しいコンテンツです。
ただこういったなにかしらのテーマを持って作られた、体験を重視したインタラクティブコンテンツというのは WebGL の活用事例としては過去から現在に至るまで多く事例があります。
そんななかでも今回のサイトの完成度はかなり高い方に位置すると思います。とにかくビジュアルから音、そして操作感まで隙がありません。

サイト内はスクロール操作と、一部、クリックしたままホールドする操作を使うくらいで、操作はまったく難しくありません。
おそらく多くの人はまずそのビジュアルの持つ空気と、それがヌルっと滑らかに動く様子に第一印象から圧倒されることになるでしょう。
ただ、すべての要素がヌルヌルと滑らかに動くだけではなく、ときおり、昔ながらのアニメーション作品のように「あえてパラパラとゆっくり変化する要素」がシーン内に織り込まれていて、それがこう…… ノスタルジックなアニメーション作品のような雰囲気を与えています。

シーン全体は、リアルタイムな WebGL のインタラクティブコンテンツなのでヌルヌルと高い解像度で更新されていくのですが、そこにパラパラ漫画のように緩慢にしか変化しない要素が入ってくることで、時間の流れに対するコントラストみたいなものができているんですよね。
なんとなく見ていてると見過ごしてしまうかもしれませんが、そういう動きのコントラストの付け方がとても巧妙で、思わず引き込まれてしまいます。
絵作りとしての完成度も際立っていて、色鉛筆で線を引いたような質感に、微妙な RGB シフトによるデジタル感のある表現、そこにさらにゲーム的な演出が加わることで非常に完成度の高いコンテンツになっています。


ここで掲載したスクリーンショットを見ただけでも、なんとなくその質感が伝わるんじゃないかなと思います。
実際のサイトでは、質感や印象はそのままに、これがリアルタイムにぐいぐいと動くので本当に圧倒されるような気持ちになりますね。
シーンに応じて変化する BGM や、適切なタイミングでユーザーにホールドする操作を要求するような設計も含めて、隅々まで工夫が凝らされた一作だと思います。
ぜひチェックしてみてください。