
貴重な時間の概念をユーザーに実際に体感させる巧妙な仕組みが見事な 100 Lost Species のウェブサイト
とても完成度の高い一品
今回ご紹介するのは 100 Lost Species というウェブサイトで、こちらはどうやら絶滅危惧種の動物や自然保護をテーマとしたコンテンツのようですね。
サイトには WebGL を駆使した完成度の高いインタラクティブコンテンツが実装されていて、手触りや質感は本当に見事。
また後述しますが自然保護がまさに待ったナシの状況であることを閲覧者に体感させるような仕込みもされていて、アイデアとしても面白いと思います。
リンク:
限られた時間しか閲覧できない
今回のサイトでは、サイト内に入るとおもむろにタイマーが動き出します。
画面の下のほうにそのタイマーが配置されているのですが、特に言葉でそれに対して説明が加えられたりチュートリアルのようなもので事前に通知されたりもしません。
わたしの環境下では 1:40(一分 四十秒)からカウントダウンが始まっていましたが、この時間にもおそらくなにか意味があるんでしょうね。地球上で種がひとつ絶滅するのに掛かる時間、とかなんでしょうか。

タイマーが刻々と進んでいく中、サイトを訪れた閲覧者はすでに絶滅してしまったとされる動物たちについてのコンテンツを見ることができます。
いわゆる下層ページのような感じで、サムネイルとして並んでいる画像部分をクリックすると詳細を見ることができるようになっており、一連のトランジションの際に発生するアニメーションやテキストの見せ方などにもこだわりが感じられます。
空間的な広がりをユーザーが感じられるような設計になっていますね。

サムネイル画像のように浮かんでいるイラストは、いくつかのビューモードで並び替えたりもできるようになっていて、タイマーがどんどん進んでいくなかでじっくり観察するのももどかしく、不思議な緊張感でそれを見せられることになります。
タイマーが残りわずかとなり、実際に時間切れになってしまうその瞬間、それ特有の演出が用意されているのですがこれもすごく工夫されていますね。
ネタバレっぽくなっちゃうと思うのでスクリーンショットは撮っていませんが、ぜひ実際に体感してみてほしい興味深い体験となっています。

ちなみに、時間が切れてしまうとイラストが並んだビューには戻ることができません。戻るためのボタンとか、そういうものが画面上に表示されないんですよね。
これは一度絶滅した動物たちは二度と蘇らないということを示す、ある意味メッセージみたいなものなのかなと個人的には勝手に解釈しました。(ページのリロードでさすがに元に戻ります)
こういう主義主張がしっかりしているウェブサイトはたまに見かけますが、実際にリロードしない限り元の状態に戻れないといった大胆な施策を行っている例はちょっと珍しい気がします。
WebGL 実装としても完成度が高く、一見の価値があると思います。
ぜひチェックしてみてください。