
アート作品をデジタル展示として WebGL でブラウザ上に再現した Richard Mille Art Prize 2025
透明などの質感も上手に表現
今回ご紹介するのは Richard Mille Art Prize 2025 というウェブブラウザ上にアート展を再現したコンテンツです。
たまに、美術館や博物館を模したような WebGL コンテンツを見かけることがありますが、今回のサイトでは単に写真や映像として作品を紹介するのではなく、デジタルコンテンツとして楽しめるように設計されています。
インタラクティブ性のある WebGL 実装としてアート作品が表現されているというのはなんとも不思議です。
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作品ごとに反応はさまざま
今回のサイトでは、あらかじめ視聴の導線が決まっています。
そうすることで、スクロール操作だけでスイスイと作品を次々に見ていくことができるようになっている感じがあり、おそらくは狙ってそうしているのでしょう。
一方で、アート作品自体に興味を持ってより深く知りたい、と思ったひとはよりじっくりと楽しめるように、クリックなどの操作でより詳しく作品に注目するインターフェースも用意されています。

これらの作品は shadow、つまり影をテーマにアーティストが制作した作品をウェブ上に再現したものみたいです。
実際に物理的に存在するアート作品を WebGL で再構築するというのはめちゃくちゃ大変なことだと思うのですが、それがさらに6作品も用意されているかんじでなんかすごいですね……
アーティストとちゃんと連携してこれらは作られたんでしょうか。
作品ごとに、当然ながら世界観や表現したいモノは異なるはずなので本当に作るの大変だったんじゃないかなと感じてしまいます。

仮に、アーティスト本人とは一切連携せずに、ウェブはウェブとして勝手に作っていたんだとすると若干それはどうなんだという気もしますが、WebGL 実装はどれも丁寧に作られていて完成度は高いように見えます。
作品をクリックするとインタラクティブになにかしらの変化が表れたりもするのですが、作品ごとに全然振る舞いも違いますし手が込んでいるなと思いました。
急に知っている日本人アーティストとかが出てきて、その点でも個人的にはすごく驚きました。

同じようなことを書いてしまうのですが、ウェブを使って「なにかの作品を紹介する」という場合、写真や映像を使ってそれが実現されることが多いと思います。
WebGL でその「形」を模した 3D コンテンツを作ることはできても、その「質感」や「挙動」まで再現するというのは並大抵のことではない気がします。
今回のサイトに掲載されている各種作品(の WebGL 版)にどれだけ元の作品の作者の意図や意思が反映されているのかわからないのですが、少なくとも見た目だけ似せてやろうというような、安易な意図は個人的には感じませんでした。
すごく興味深い事例だなと思います。
ぜひチェックしてみてください。