
自然の世界に流れる時間や大気を丁寧にウェブに落とし込んだような Victor Sin さんのポートフォリオ
とても美しいサイト
今回ご紹介するのはクリエイティブデベロッパーとして活動されている Victor Sin さんのポートフォリオサイトです。
これはわたしが勝手にそういうふうに感じたということを言っているだけのことに過ぎないのですが、なんとなく自然界の気配と言いましょうか、牧歌的なものを感じるウェブサイトになっています。
ゆったりと時間が流れているような、そんな気持ちにさせてくれるウェブサイトです。
リンク:
Victor Sin — Creative Developer
風の流れや木の年輪を思い起こす
今回のサイト、背景部分はおそらく WebGL によって実装されたものになっていて、カーソルの動きに応じてインタラクティブに変化する様子から動画などではないと思います。
また、サイトの構造としては縦に長い感じで上から下に向かってスクロールしていきますが、途中のセクションでは木の年輪のような、たくさんの線の重なりによって表現されている箇所があったりもします。
すごく空気感が美しいサイトだなと感じました。

スクリーンショット上にも年輪のようなラインが一応映っているのですが……
小さな画像ではほとんどそれが見えなくらい、細いラインで描かれています。
よく観察すると、背景のグラデーション部分とも連動している様子が見て取れて、シンプルながら複雑で有機的な質感を持っています。
動いている様子はほどよくカオスな印象があって味わい深いです。

works のセクションでは画面の中央にサムネイルが小さめのサイズで出てくるのですが、RGB ディストーションが掛かっていて、さらにゆらゆらと動いているので存在感があやふやです。
たぶんこれは狙ってこうしているのだろうと思いますが、すごく幻想的なかんじなんですよね。
プロジェクトの詳細ページになると画像などに変な揺らぎやディストーションは掛かっておらず、しっかりと実績を見せる体裁になっています。

落ち着いたトーンの色使いのなかにもメリハリがあり、ビジュアルとしての美しさを損なうことなくコンテンツが提供されていて、すごくレベルの高い実装・デザインのように感じます。
なんか WebGL を使ってグラデーションでゆらゆらする背景を実装するのって、非常によくある感じというか、一種使い古されたといってもいいくらいにはメジャーな表現だと思うのですが今回のサイトはその一段上をいっている感じがあります。
その「一段上」のかんじってなんなのかなと考えてみてもうまく言語化できないのですが、細いラインを使った表現や各種トランジションの演出など、細部にまでこだわったからこそ滲み出してくる質感なのだろうと思いました。
ぜひチェックしてみてください。