金属の質感を再現した高品質な WebGL 実装をウェブサイトにいかに融合させるのか? FS 60P のウェブサイト

doxas : 2026-06-01 11:58:57

静かに流れる時間

今回ご紹介するのはフランスのクリエイティブスタジオ、60fps が公開しているデモサイトです。

いわゆるプロモーションサイトのような体裁になっていますが、実製品が存在するわけではなく、あくまでもデモサイトの1つということなのかなと想像します。

非常にリアルで生々しさすら感じる金属の質感が見事で、3D を活用した絵作り・サイト作りがされています。

リンク:

FS 60P - The timeless automatic watch by 60fps

ただかっこよくしただけじゃない

今回のサイトには、なにかこう…… すごくストイックな雰囲気があります。

3D 表現そのものは現代のウェブではけして珍しいものではなくなりましたが、とはいえ、どこか変化球的なニュアンスを含む部分はまだまだありますし、なにより制作難易度も高く工数も掛かりますし、誰もが簡単に作れるようなものではありません。

今回のサイトからは、1つの製品の 3D モデルだけを用いて、どれだけ重厚で強度のあるウェブサイトが作れるのか、そこに対するストイックで野心的な態度が表れているような気がします。

あまり過剰な演出はありません。

また 3DCG 的な意味でも、エフェクトを多用したりもしていません。

とにかくウェブサイトというプラットフォーム上でインタラクティブな1つの表現として、すごく練られたアウトプットになっているように感じます。

たった1つの 3D モデルでもここまでやれますよ、ということを暗に表明しているようにさえ感じてしまいます。(個人の感想です)

途中、時計が分解されるような演出があるので…… そういう意味では 3D モデルが1つだけといっても、その 3D モデルがめちゃくちゃ細かく作り込まれているという面はあります。

ただ、そこも含めて、ここまで作り込めばこういう結果が得られるのだという新しい視点を提示しているようにも感じますしなんかほんとにストイックな感じがするんですよね。同じこと何度も書いちゃいますが……

後の時代に、いまを過去として捉えることができるようになった人たちは、もしかしたらこういうサイトのことを「次の時代への萌芽が感じられる実装例である」とか言うのかもしれません。

あらゆる芸術や、あるいは近代的なデザインというものがそうであったように、ウェブサイトも誕生してから徐々にその姿や役割を変えてきました。

今の時代はまだ、ウェブサイトを芸術として捉える向きは一般的にはほとんどないと思いますが、こういうサイトを見てしまうとどこか、これまでの人類が持ち得なかった新しい概念が生まれつつあるのではと感じてしまいます。いや、これは大げさすぎるかもしれません。

ウェブサイトはアートというよりはどちらかというとデザインの概念に近いものという気もしますし、今回のサイトも芸術的というよりは優れたデザインのウェブサイトということなのでしょうが、いろいろ考えさせられる事例だなと思いました。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

FS 60P - The timeless automatic watch by 60fps

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