
日本人のアイデンティティや心象風景がそのまま具現化したような Izanami のウェブサイトがすごい
グローバルに事業を展開
今回ご紹介するのは Izanami という企業のウェブサイトです。
どうやら代表の方は日本人で、最初に起業されたのがドバイであり、そのときの社名が Izanami というようですね。
サイトは英語版と日本語版があり、いずれの版で見ても統一された世界を感じることができるようになっています。独特な質感を持った流体表現が随所に用いられています。
リンク:
Izanami | Sharing the Japanese Spirit of Harmony
ディストーションが織りなす透明感と神秘性
今回のサイトは一見すごくコンセプチュアルな雰囲気です。
トップページは雲海に沈む森の風景のようでもあり、初見では動画が再生されているのかなと感じるかもしれません。
しかしカーソルをひとたび動かしてみると、実はインタラクティブに反応が返ってくる驚きのウェブサイトであることがわかります。

この上のスクリーンショットを見ると、画面右下あたりの木が歪んでいるのがわかるでしょうか?
ちょっと変わった質感を持つ流体表現のようなディストーションエフェクトが用いられており、世界全体がまるで水や、あるいは神秘的な空気で満たされているかのような、不思議な世界を描き出しています。
この流体のようなエフェクトは収束するまでの時間が結構長めに取られており、ジワッと変化する様子がなんとも言えない質感を生んでいますね。

サイト内には、この流体のようなエフェクトが使われている箇所が多くありますが、それとは別にディストーションを上手に活用したエフェクトがいくつか使われています。
これはスクリーンショットではその魅力が伝えられないので実際にサイトに行っていろいろ見てもらうのがよいのではと思います。
レンズのディストーションのようでもあるし、水面や水晶のようなディストーションでもあるし、その質感は本当に見事です。
場所によっては、文字に対してこれらの変化が加えられているケースもあります。

自分でやってみるとわかるのですが、ディストーション系のエフェクトってその加減が実は結構難しいものの1つだと思います。
大きく歪めるとインパクトは強いですが、その分、派手になりすぎてしまってむしろ陳腐化してしまうこともあります。
またディストーションと一口に言っても、その歪む量だけでなく、どのくらいの速度で歪みが発生し、どのような間隔で収束するのかなど、実は工夫を凝らせる部分って無数にあるんですよね。
今回のサイトでは表現したい世界観をまず明確にしたうえで、その世界を表すのに最も適切なモーションやディストーションが用いられている、そんな印象を受けました。
非常に完成度の高い事例だと思います。
ぜひチェックしてみてください。