
まるでなにかのプロダクトサイトのような雰囲気を醸し出す Matvey Ananev さんのポートフォリオ
洗練されたイメージ
今回ご紹介するのは、ロシア出身のデザイナー Matvey Ananev さんのポートフォリオです。
最初にウェブサイトを開いたときの印象は、なにかクリプト系のアプリの公式サイトかなにかかなと思ったのですが、よくよく見ていくと、驚くことに個人のポートフォリオサイトみたいです。
すごくテーマがしっかりしているというか、なにか骨太な指針みたいなものがしっかりと感じられるウェブサイトになっています。
リンク:
Matveyan — Senior Product Designer for Fintech, Trading & Design Systems
自分の専門性をハッキリ明示
今回のサイトは背景部分が WebGL で実装されており、基本的にはそのシーンをずっと後ろに置いた状態のままコンテンツが表示されます。
トップページのファーストビューでは、コインのような形をしたオブジェクトが円を描くように配置されていて、それぞれがカーソルに対してインタラクティブに反応するなどします。
若干の RGB シフトが掛かっていること、また時折グリッチエフェクトのような表現が発生することもあり、アナログというよりはデジタルな雰囲気が強調されたビジュアルです。

すごく個人的な感想の話になってしまうのですが、このトップページを見て最初は「なにか暗号資産を複数扱ったり管理したりできるアプリのウェブサイトかな?」と思ったのですが……
要はこういったジャンルに深い知識があるよ、ということをポートフォリオ上で示している、ということみたいですね。
実際に現在のロシア国内での需要がどういうかんじなのか想像することも難しいですが、こういう方向性のアプリケーションを作るとなったときに、彼の UI / UX の知識が生きるということがわかりやすく提示されています。

スクリーンショットではちょっとわかりにくいのですが、途中のセクションで画像が並んでいるシーンがあるんですけれども、その画像の1つ1つにも、ホバーエフェクトが発生するようになっています。
ページ冒頭のシーンにあったような、デジタルグリッチのような感じの表現になっていて、演出に統一感があります。
フォントの選び方や、テキストの文字サイズなど、しっかりと考慮してデザインされている感じがあって非常にかっこいいウェブサイトになっています。

完全な偏見ですが、日本にいる感覚だとどうしてもロシアという国や、あるいはテレグラムのようなアプリケーション、暗号資産などに対しては、ネガティブなイメージが先行してしまいます。
誰がこのイメージを抱かせるきっかけを作っているのか、なにがわたしにそう感じさせるのか自分でもうまく説明できないのですが、少なくとも今回のサイトのデザインには参考にできる点が多くあり、品質が高い事例であると感じましたし、先入観を捨てて事例の1つとして見てみると得られるものがあるように思います。
WebGL の実装例としては、あまり変化球的なことはしていないと思いますが、サイト全体のトーンに見事にマッチした演出がなされているなと感じました。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Matveyan — Senior Product Designer for Fintech, Trading & Design Systems