走行記録収集型のモバイルアプリ Strava! 世界中からアップされたデータを元にした興味深いデモサイト!

doxas : 2015-10-23 13:12:51

136 billion もの走行データ

今回ご紹介するのは、モバイルアプリとして多くのユーザーに愛されているサービス、Strava の仕掛けたデモサイトです。

Strava は、ランニングやサイクリングの走行記録を、モバイル端末の GPS を利用して正確に記録し、クラウドで管理することができるモバイルアプリケーションとその周辺のサービス。

日本では、まだそれほど活用している人は多くないのかもしれませんが、日本語のサイトも存在する大きなサービスです。そのデータ量は、今回のサイトで使われているものだけでも、なんと 136 billion、つまり 1,360 億件にもなります。これはすごい……

ビッグデータというよりもダイジェスト?

今回のサイトは、Strava にアップロードされたデータをうまく整形し、見やすくし、共有することを目的として作られたものだと思います。

もっと平たく言うと、恐らくですがサービス販促のためのデモサイトですね。

しかし、Strava は世界中で利用されているアプリケーションであり、今回デモとして扱っているデータだけでも、12 の都市のデータを収集した実に 1,360 億もの巨大なものです。これを収集して、注目すべきポイントだけをうまく抽出した、そんなサイトの内容になっています。

まず驚くのは、この一見ありがちな地球の WebGL ビュー。

表示されているマーカーはありがちな形ですが、Strava のイメージカラーであるオレンジ色で世界中にマッピングされています。このマーカーは、まあ至って普通です。

個人的にびっくりしたのは下の地球のほう。こちらは、雲のレイヤーと地表のレイヤーが別れて描画されているのですが、ディティールがとても美しいです。

静止画では残念ながら伝わらないかなと思いますが、非常に美しい、ハイレベルな地球の表現がなされていると感じました。実に美しいです。たかが地球、されど地球。こだわって描画すればこれほどの存在感を放つのだなと感じさせられました。

マーカーをクリックすると、各都市ごとの詳細情報を見ることができます。

これを見る限りは、ヨーロッパ圏で非常に Strava はユーザーが多いようですね。日本語のサイトもあり、当然日本でも Strava は利用できます。実を言うと、昔一度 Android 版を触ったことがありますが、しっかり GPS を利用して位置を記録できたような記憶があります。

サイト内には、結構たくさんの情報が詰まっていて、大量の件数のデータを可視化しているというわけではないのですが、ビッグデータに基づいた非常に面白いデータの「まとめ」といった感じです。

これによれば、パリのユーザーが世界中で一番早いペースでランニングをしているみたいです。

アップロードした件数が最も多かったのは、ロンドンのようです。

こういったことは、ちょっと個人レベルではとても調べられない、大きなサービスだからこそできたひとつの可視化の形ですよね。ロンドンの住民は健康に気を使う人がきっと多くて、パリの住民はストイックな人が多いんでしょうか。こういうことを調べていったら、かなり貴重なデータになりそうです。

残念ながら、WebGL を利用しているのは最初に紹介した地球のビューだけなのですが、それ以外のサイトのデザインや UI、UX も非常によく考えられているように感じます。

ひとつのサイトとしての完成度も高く、参考にできる点は多々あると思います。

ビッグデータというキーワードは既に当たり前のように耳にする言葉になりましたが、こういった形で企業がどんどんビッグデータをオープンに……とまではいかなくても、発信してくれるということには大きな意味があるように思います。

非常に楽しいサイトですので、ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Strava Insights – Explore the world through Strava data.

Strava ホーム

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