新しいビジネスチャンスが見つかるかも? フランスとアメリカに支社を持つ V-Cult の企業サイト
既にビジネスとして成り立っているコンテンツ
今回ご紹介するのは、フランス、そしてアメリカに支社を持つとある企業のサイトです。
3D やバーチャルリアリティといった、いわゆる先端技術を専門に扱う企業のようで、サイトでは実際に動く実装例なども含めて公開されています。
複数の支社があることからもわかるとおり、既にしっかりとビジネスとして成り立っているコンテンツを持っている企業です。その実装例を拝見しながら、様々なことに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
より消費者に近い WebGL コンテンツ
WebGL は、日本ではまだなかなかビジネスに結びつきにくい印象を受けます。もちろん、WebGL を利用している事例は年々増えてきていますし、今年一年間を後々振り返ったときには、これまでのどの年よりも多くの実装例が世に誕生しているとは思います。
しかし、なかなかここまでしっかりとビジネスとして成立させている企業はまだまだ世界レベルでも少ないのではないでしょうか。さすがに健全な経営ができているのかまではわかりませんが……
今回ご紹介する V-Cult という組織では、いわゆるオンラインで WebGL を使って参照することができるショーケースのような実装、あるいは 3D のカスタマイザなどを主力製品として手がけているようです。
三次元のシーンの中で、実際にオブジェクトをクリックすると商品の詳細情報が見られるというこちらのデモ。
単なる二次元の画像やイラストだけでは伝わらないサイズ感やインテリアとしての雰囲気などが、3D でリアルに伝わってきますね。
家具や、不動産、あるいはファッション系のアイテムなんかもそうですが、やっぱりオンラインで画像だけを見て判断するのって、難しいですよね。そのあたり、こういった実装例が増えていくことで、より消費者にとって直感的な情報伝達のひとつとして、定着していくのかもしれません。
こちらは色を自由にその場で変化させることができるカスタマイザの実装例。
スケートボードが表示されており、画面の下に表示されているボタンをクリックすることでインタラクティブにボードの色が変化します。こういったカスタマイザ系の実装は既にいくつか当サイトでもご紹介したことがありますが、商品として提供しているところとなると珍しいですね。
どれくらいの納期でこういうの作るんだろうか……気になります。
その他にも、一点モノのデモ作品のような実装も紹介されています。
ソースをちらりと覗いてみると、three.js を使っていたり自前でできる限りやろうとしていたり、どの程度自分たちで 3D 実装を行える集団なのか、いまひとつわかりません。
しかし、PC のみならず、モバイル端末や Google Cardboard などにも対応したコンテンツを提供できることは、かなり他社との差別化にはつながっているのでしょう。
他にも、セカンドライフのようなソーシャルゲームサービスも運営しているようで、かなりいろいろやってますね。
なかなかこういったビジネスが日本でそのまま通じるかどうかは微妙なところももちろんあるとは思いますが、ひとつの参考として、ご覧になってみていただければと思います。