Google 謹製の WebVR コンテンツは自分の踊る様子をシーンに加えることもできる驚愕の出来栄え!
様々な視点で体感できるダンスモーション
今回ご紹介するのは、Google 謹製の WebVR を利用したコンテンツで、ダンスのモーションをブラウザ上で再現したという面白いテーマの作品です。
この作品そのものは、VR 機器を持っていなくても普通に WebGL のインタラクティブコンテンツとして楽しむことができますが、VR 機器を持っているなら、自分のモーションをブラウザ上に持ち込んでオリジナルダンスを躍らせることもできるという驚きの内容です。
非常に多くの工夫が取り入れられており、見た目のシンプルさも逆に作品の面白さを引き立てているようにさえ感じられます。
視点を変えて様々なモーションを楽しもう
今回の作品は、画面の中心部分に、ひたすら奥に向かって移動し続けるカメラが備え付けられているのが大きな特徴です。
WebGL による描画が開始されると、陰影のついていない黄色い球体が画面の中心にある状態でデモがスタートし、背景のほうがゆっくりとスクロールすることでコンテンツが進んでいきます。
最初のうちは、細かく区切られた部屋がいくつも並べられた風景のなかを、ゆっくりとカメラが進んでいく、そんな感じです。
ダンスをテーマにしたコンテンツだけあって、ノリの良い BGM が掛かっていて雰囲気もいいです。
カラフルな部屋や、その中にいるシンプルな造形のキャラクターがとても特徴的なビジュアルを生み出しています。
よーく見てみると、上の画像の緑色の部屋のなかに、一体だけ、白いボディをしているものがいるのがわかるでしょうか。
実は、この白い色をしている部分には、マウスカーソルがちょうど重なっていて、キャラクターがハイライトされている状態です。このハイライトの状態から、マウスのボタンを押しっぱなしにしてやると……
なんとそのキャラクターの視点になって部屋の内側からシーンを眺めることができるようになっています。
同様に、シーンの中心に常に置かれているカメラの視点になることもできます。
そしてここからが Google らしいというか、さすがというか……
なんとブラウザ上で、VR 機器では一般的な、手に持つタイプのコントローラーを利用したオリジナルダンスの録画が行えるようになっています。
こんなふうにブラウザを起動した状態から、ブラウザ単体でモーションの採集ができてしまうなんて、どう考えても頭おかしいです。
完全に未来だ……
VR 機器を持っていなくても、一種のデモのような感じで、BGM の再生が終わるまで映像作品として楽しめるようになっています。
最後はモーションたちが揃い踏み!
今回の作品は、そのコンテンツの持つ機能性から、全てのキャラクターやモーションが実際に人物の動きから採取されたものであることなども含めて、かなり異次元なコンテンツだと思います。
キャラクター一体一体には、マウスカーソルとの衝突判定が仕込まれているので、実質全てのキャラクターの視点に立ってシーンを眺めることができるようになっています。
恐らくバウンディングボックスで衝突判定取ってるのだとは思いますが、それでもこれだけの量を一度に動かし、さらに判定までしているなんて驚きです。
ほんとに、Google が作って出してくるコンテンツはマジで半端じゃないですね……
VR というと、まだまだ手を出しにくいとか自分には関係ないなんて感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、こういった形で気軽に体験できる VR の世界があり、それは確実に、少しずつですが我々により近いところへと降りてきていると思います。
非常によくできたコンテンツとなっています。
ぜひチェックしてみてください。