
幻想的で美しい音楽を凄まじい粒度で可視化するオーディオビジュアライザ! 作曲家 Ayako Taniguchi さんのウェブサイト
感性の解像度を上げて耳を澄ます
今回ご紹介するのは、作曲家 Ayako Taniguchi さんのウェブサイトです。
当サイトでも何度もご紹介したことがある @daijimachine さんが実装されたとのことです。Twitter に書かれていた代島さんご自身のお言葉を引用すると「作曲家である妻、Ayako TaniguchiのWebサイトのリニューアルをしました」とのことです……
なんという夫婦なんだ……
実際に今回のサイトでは Ayako Taniguchi さんの曲をオーディオビジュアル付きでたっぷり堪能できるようになっています。もちろん、iTunes store などへのリンクも置かれています。
リンク:
音を可視化するということの難しさ
今回のサイトは、基本的にすべてのオブジェクトがモノクロで描かれます。
にもかかわらず、まるで音が視覚を通じて脳に直接届くかのような、とても素晴らしいオーディオビジュアライザになっていますね。
トップページ部分には、画面の左下に Ayako Taniguchi さんのお名前がロゴ的に置かれているだけでなく、左側にあるアイコンからはメニューを展開させることもできます。
このメニュー表示も、単に文字がスライドして出てくるだけではなく、1文字ずつエフェクト付きで現れるという凝った作りになっています。
キャプチャ画像ではちょっと見えいにくいですね……
オーディオを可視化した経験があるひと(あまりいないかもしれないですけども)はわかると思うのですが、オーディオビジュアライザって言うほど簡単ではなくて、音の情報をどういうふうにビジュアルに紐付けるか考えるのってかなり難易度の高い行為だと思います。
今回のサイトはまず色彩の豊かさに頼らず、モノクロで表現しているという時点で十分にすごいと思うのですが……
可視化される情報の粒度がとても細かいので、目と耳と両方とで質の高い体験を得ることができるようになっています。
惜しむらくは、スクリーンショットではその魅力をまったく伝えることができないことでしょうか(笑)
この上の画像も、ポツポツと白い点が置かれているようにしか見えないと思うのですが、実際にはかなり細かい粒子でトンネル状の空間表現がされています。
オーディオビジュアライザとしてのパターンは大別すると2つ用意されていて、アスキーアートのように文字を使って表現されているものと、トンネル状のパーティクルの表現とがあります。
またトンネル状のパーティクルの方は、粒子自体が音に合わせて大きく目立つ状態になる演出の他に、パーティクル同士が線で繋がれるようなエフェクトも掛かります。
まあこれも…… スクリーンショットではほとんど見えないと思いますけど……
ここまでスクショで魅力を伝えることができないサイトもある意味珍しいかもしれません。ぜひ、実物を見に行ってみてほしい!
Ayako Taniguchi さんの曲は、もちろんいろいろなパターンがあるのですが基本的にはピアノを中心に演奏されているものが多いようです。
繊細と大胆を激しく行き来するようなコントラストの高い楽曲があったかと思えば、幻想的で思わず宙を見つめてしまうようなものもありますね。
アナログ一辺倒というわけでもなく、なかにはデジタルな音をうまく取り入れているものもあり、仮にビジュアルの効果がなかったとしてもかなり楽しめるのではないでしょうか。
さらに、それらの楽曲の持つ情報を余すところ無く可視化しているビジュアライザの完成度がエグいため、一緒にそれを観たときの満足度が非常に高い仕上がりになっています。
スクリーンショットでは、まったくと言っていいほどサイトの魅力が伝えられないので、ぜひ現物を見て、感じてみてください。