トゥーンレンダリング風の質感で 3D のインタラクティブ・ウェブコミックを実現する 3DComics がすごい
スクロールやマウス操作に連動
今回ご紹介するのは、サイト名がコンテンツの内容そのものズバリなんですが 3DComics のウェブサイトです。
こちらのサイトでは 3D シーンだけで構成された漫画が公開されていて、他では見ることのできないモノクロ+トゥーンレンダリングが特徴のコンテンツを閲覧することができます。
Blender を使って制作が行われているようで、Blender のプラグインなんかも同時に公開されていますね。Oculus のストアにリリースされているゲームなんかもあるようで、こういった 3D コンテンツを制作している会社のウェブサイトも兼ねているようです。
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隠し要素なども盛り込まれた楽しいコンテンツ
今回のサイトでは 3D シーンのみで構成された漫画作品などが公開されているわけですが、今現在も、徐々にコンテンツが拡充されているようで Coming soon と書かれているバナーも一部に見られます。
それほど頻繁に更新があるわけではないのでしょうが、時折新しいコンテンツが追加されると思うと、たまに足を運びたくなりますよね。
公開されている 3D コミックはスクロールして上から下に読んでいく形態ですが、いわゆる漫画のコマ割りのような感じで複数の 3D シーンから構成されています。
この上の画像なんかを見ると、ホントに 3D シーンなのかなと感じるかもしれませんが、一見 2D 的に見えるようなコマも、マウスで掴んでドラッグ操作を行ってみると、それが 3D 的に配置されていることがわかると思います。
キャラクターはもちろん、キャラクターの発言を表した吹き出しなんかも 3D 空間状に立体的に配置されているので臨場感がありますね。
ちなみに、静止画ではどうやっても伝えることは難しいのですが、これらの 3D シーンはマウスで干渉できる以外にも、スクロールにも連動するようになっており、これもやっぱり臨場感の向上につながっていますね。
他にも、CG 的なビジュアルとしてのおもしろポイントや、インタラクティブコンテンツならではのおもしろポイントが無数にあります。
たとえば雲の模様をまるで線画のように表現している場面があったり……
本来は見ることのできないはずの地面の下にカメラを潜り込ませて遊んでみたり……
あるいは、犬の足跡のマークを探す隠し要素なんかも用意されています。
この雲の線画みたいな表現はほんとに不思議な質感でおもしろいです
この記事を執筆している段階だと、公開されている 3D コミックは2番目までですが、いずれ3番目も公開されるでしょう。
それぞれのコンテンツはそれなりに読み応えのあるコマ数になっていて、冷静に考えてみるとこれだけ多くのシーンをインタラクティブな状態で1つのウェブページ上に複数個配置するというのもなかなかうまく組み立てられているなと思います。
コンテンツの内容的にも、3D であることの特性を上手に活用した見せ方が多くていろんな意味で勉強になりますね……
ぜひチェックしてみてください。