庭園のなかを俯瞰した視点で散策する一風変わった Parque das Virtudes の WebGL コンテンツ
この世界観はいい意味でおもしろい
今回ご紹介するのは、ポルトガルに実在する公園、Parque das Virtudes を主題としたウェブサイトです。
この公園、1800 年代に作られたものが近代になって一部修復・修繕され、いまでも観光スポットとして実在しているみたいです。
今回のサイトではそれを俯瞰した視点から紹介する 3D 連動型のコンテンツとなっていて、なかなか興味深い内容になっています。色使いとかも含め、かなり個性的な印象を受けます。
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すごく行ってみたくなる
今回のサイトでは、庭園をそのまま完全に再現したような1つの大きな 3D モデルが登場します。
その 3D モデルを俯瞰して眺めるような視点にあるカメラが、スクロールに連動して縦横無尽に動き回ります。
惜しむらくは、ちょっと挙動が不安定な場合があり、カーソルを動かしてやらないとカメラが動かないことがあったりします。
ちょっと動きが不思議な部分はあるものの、カメラが配置される定点ポイントはすごく工夫されている感じがします。
3D モデルのディティールは結構しっかりしていて、庭園の雰囲気をうまく再現しているように感じます。
また、スクロールに連動して現れるテキストや写真もなかなか工夫が凝らされており見ごたえがありますね。
じっくり眺めているといかにも自然に囲まれた素晴らしいロケーションなのだろうなと空想がはかどりますし、行ってみたいなっていう気持ちにさせられました。
それにしてもかなり高低差もありますし、不思議な構造の公園ですよね。
簡単に調べてみた感じだと、川沿いの斜面のところにこの庭園が作られているらしく、運河や町並みを見下ろすような感じで絶景スポット的に親しまれているようです。
今回のサイトの WebGL 実装や、サイト全体のデザインに注目してみると、結構不思議なテーマカラーになっています。これってなにか、庭園に関係のある象徴的な何かを意味するカラーリングなんですかね……
ちょっとわたしの読解力ではそこまでハッキリ調べることができなかったのですが、紫色をベースにした風合いはどこか魔法の国のような世界観を連想させます。
今回のサイトの WebGL 実装は、技術的にめちゃくちゃすごいとか、突飛で新しいアイデアを使っているとか、そういうものではありません。
なんならむしろ、ちょっと実装に至らなさみたいなものが感じられる部分もありますし、なんというか、WebGL 黎明期の実装を思い出させてくれるような、なんとも言えない情緒があります。(あくまでも個人の感想です)
ただ、3D モデルの品質は見事だと感じますし、カメラワークとそれに連動したコンテンツの質も高く、カラーリングも独特でめちゃくちゃ個性的ですよね。個人的にはそこがすごくおもしろいなと感じました。
ぜひチェックしてみてください。