
動物たちと人間の未来を考えるきっかけとなる 3D コンテンツで知識を深める Animal Futures
世界観がしっかりしている
今回ご紹介するのは、Animal Futures という WebGL を活用した 3D コンテンツです。
公開しているのは RSPCA という組織で、なにかと思って調べてみると、イギリスの王立動物虐待防止協会らしいです。英国王立というのはなんともすごいですね。
コンテンツの内容は一貫して動物を主たるテーマとしており、その文脈は生活に身近なところから未来にまで及んでいます。
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コンテンツの量はかなり多い
今回のコンテンツはおそらくお子さんでも楽しく学べるように、ということが考慮されていると思います。
登場するキャラクターたちはあまり動いたりするわけではなく静止画ですが、それでも、吹き出しが出てきてセリフをしゃべったりするなど愛着を持ちやすいようにデザインされている感じがします。
サイトのロードが終わったあと、まずはパートナーとなるキャラクターを選択することになりますが、コンテンツの内容自体がそれによって変化するといったことはないようです。
コンテンツ内には、5つのワールドが用意されています。
それぞれのワールドごとになにかしらの問題やトラブルが起こっていて、それを解決することを通じて動物たちについて考える、といった感じの建付けです。
初期状態ではいかにも寂れた雰囲気になっていたり、あるいは露骨に文明が自然を圧迫したりといった感じで描かれますが、問題を解決すると世界が浄化されるようにして外観も変化します。
キャラクターの姿などは静止画ですが、世界の多くが 3D で描画されるリアルタイムの CG になっていて、コンテンツとしてはすごくリッチですね。
テクスチャのベイクを活用したかんじで質感もいいですし、動作も比較的軽快だと思います。
5つのワールドそれぞれにそれなりに長い文章や演出があるのでサイト全体としてのボリュームもたっぷりありますし、ゲームをプレイしているようなかんじで動物や自然について考えを巡らせることができます。
イントロの演出で、一瞬だけキャラクターの後ろ姿が見える瞬間があるのですが、たぶん、今回のコンテンツのためにキャラクターの 3D モデルも作ってるんだと思うんですよね。
それなのにキャラクターが静止画になってしまっていることを考えると、軽快に動作することを優先してキャラクターの表現については妥協するなど、なにかしら最適化された結果現在のようになっているのかもしれません。
メニューからサウンドを無効化したり、描画負荷の低いモードに切り替えたりもできるようになっており、UI/UX にも十分に工夫が凝らされています。
ぜひチェックしてみてください。