NASA のデータを利用して見せる 1880 年以降の地球の気温推移 World temperature changes
100年以上前のデータから可視化!
今回ご紹介するのは、NASA のデータを利用して 100 年以上前から現在に至るまでの、地球上の気温の変化を可視化できる WebGL デモです。
これを見てしまうと思わず本当かなあと疑いたくなるほど、気温が上昇していることになっています。
NASA のデータを使っているみたいなので信憑性は高そうですが、しかしこうやって可視化することでわかることもあるのだなと感じましたので、ご紹介します。
利用しているフレームワークは PhiloGL
今回のデモは、あまり派手さや作りこみという点では見ごたえはありません。
実装としてもそれほど難しいことをやっているわけではないのですが、three.js ではなく PhiloGL という javascript フレームワークを利用して実装されている点が珍しいですね。
ページが開かれた直後は、1880 年頃の気温の様子が可視化されています。上の画像はそこから 30 年ほど経過した 1910 年頃の様子。
このあたりまでは、それほど可視化した際の見た目の雰囲気は変わりません。
しかし、そこから先は、結構激しく見た目が変化していきます。
これが 1930 年頃の様子。
あからさまに見た目が変化してきています。
画面の右上のほうには、平面の世界地図に気温をマッピングしたものが表示されていますが、北半球を中心に、かなり気温が上がってきている様子が 2D でも確認できますね。
さらに時が流れると、見た目はかなりやばい感じに……
これが 2000 年以降。
最初はトゲトゲな見た目だったのに、ほぼ球体状になってしまいました。
あくまでも 1880 年頃と比較しての可視化なので、可視化された 3D データは大気の様子などを表しているわけではありません。ただ見た目がこれだけ変化すると、ちょっとショッキングな印象を受けますね。これは 3D 表現ならではだなと思います。
実装に利用されている PhiroGL は、あまり有名ではありませんが、しっかり専用のページも用意されたなかなか使いやすそうなフレームワークです。
公式ページには、今回の気温可視化デモ以外にも、たくさんの Example が公開されています。煙の様子を再現したものや流体表現など、なかなか面白いものが揃っていますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
リンク:
PhiloGL - World temperature changes from 1880 to 2011 ※今回のデモページ
PhiloGL: A WebGL Framework for Data Visualization, Creative Coding and Game Development ※ PhiloGL ホーム