世界遺産はデジタルデータとしても保全される? 世界中の世界遺産を WebGL で堪能できる CyArk
デジタルで楽しむ世界遺産
今回ご紹介するのは、世界各地に点在する世界遺産を、実際にスキャンしてデータを収集、さらにそれらを WebGL で閲覧することができるようにしているウェブサイト CyArk です。
WebGL を用いて、見事に遺跡や建造物の様子を表現しています。技術的にも、また単純にコンテンツとしてもかなり高いレベルに到達しています。
これは要チェックです。
日々追加されていく世界遺産たち
このサイトは今も更新が続いているようで、賛同するスタッフによって日々データの収集と 3D ビューの追加が行われています。
現状でも、既にかなりの数のデータが集められており、たくさんの世界遺産を実際にブラウザでインタラクティブに操作しながら眺めることができます。
残念ながら、日本にある世界遺産はまだ登録されていないようです。
それでも、誰もが知っている有名なものから、日本人にはあまり馴染みのなさそうなものまで、かなりの数が揃っています。サイトの規模感はかなりあって、3D コンテンツ以外にもたくさんのページがあります。じっくりサイト内を探索してみるのも面白いでしょう。
肝心の WebGL ビューは、若干データが大きいため時間は掛かりがちにはなるものの、品質はなかなか高いです。
ポリゴン数はそれほど多くなく、どちらかというとかなりローポリゴンなモデルが多いようです。
このモデルデータは、現地で実際にスタッフがスキャンしてきたデータを使っているとのこと。すごいですね。
また、マッピングされているテクスチャの元データも、本物から採取したものなのだそうです。ディティールが若干甘いにも関わらず妙にリアルなのは、元データが本物から得られたものだからなのかもしれません。
ホイール操作によるズームイン・ズームアウトの他、ドラッグ操作で自由にカメラを動かすことができます。
3D ビューのページ内には簡単なその世界遺産に関する説明なども出ており、楽しいだけでなくとても興味深い仕上がりになっていますね。
レンダリングも、ただプレビューしているというよりは、陰やオクルージョン、シャドウマッピングなどが適用されており見事です。ベースになっているのは three.js ですが、シェーダをかなりリッチに使っています。
実装という意味でも、またコンテンツとしても、かなり素晴らしいサイトです。ぜひチェックしてみてください。
リンク:
CyArk ※トップページ
About CyArk ※ABOUT ページ