WebGL 製のオンライン FPS ゲームが超絶進化! いつのまにか WebVR にも対応してた!
マルチプラットフォームな FPS ゲーム
今回ご紹介するのは、WebGL で作られた FPS ゲームである xibalba です。
実はこのゲーム結構前から存在していたのは知っていました。最近ふとしたことでページを見に行ってみたら、いつの間にか WebVR に対応してました!
ちょっとびっくりしたので、ご紹介しようと思います。
Google Chrome Canary で動作を確認!
そもそもこのゲーム、最初に見つけた時には既にゲームとして遊べる状態になっていて、当時も十分に完成度が高かった記憶があります。
全体にドット調な雰囲気に仕上げられているゲームですが、実際には 3D ビューで動きます。
タイトルは思い切りドット絵です。
ゲームをスタートするには、Canvas をクリックしてマウスカーソルの制御を javascript に渡してやります。OS のカーソルは消えてしまいますが、ゲーム内の独自カーソルに切り替わり操作を行うことができるようになります。
操作は割と素直な FPS ゲームで、WASD キーを使ってキャラクター自身の位置を動かし、マウス操作で照準を操作します。
テクスチャはすべてドット絵風。しかし実際には完全に 3D ビューになっており、独特な雰囲気を醸し出しています。
画面上にはライフとショットの残弾数が表示されています。デフォルトでは、青白く光る弾丸を発射できる銃を装備しています。この銃は時間の経過とともに銃弾が自動的にチャージされるタイプです。
敵キャラクターは最初のステージでは 2 種類くらいしかいません。動きも割と単調なので、初見でもいきなりやられてしまうということは少ないと思います。回復アイテムなどもマップ上には落ちているので、比較的優しいです。
さて、ここまではかつての単なる WebGL 版でもプレイ出来た内容ですが、今回は WebVR に対応していたので、これに Oculus Rift DK2 で挑戦してみました。
使用したブラウザは Google Chrome Canary で、私のノート PC ではダイレクトモードではうまくいきませんでした。
フルスクリーンに切り替えるチェックボックスが画面内には常時表示されていますが、その下のところに WebVR に切り替えるためのチェックボックスも一緒に並んでいます。対応ブラウザでページを開き、チェックを入れると Rift のなかに VR ビューでゲーム画面が表示されます。
操作は基本的に、通常版とまったく同じです。
キャプチャ画像を見ると銃の部分が浮いてしまっていますが、実機で見ていると気にならない感じでした。ちょうどライフや残弾数の数字の部分が、見える範囲の下端に来るくらいですね。
FPS は通常の Oculus Rift 対応ソフトをダイレクトモードで起動したときに比べると若干低く感じました。たぶん、60fps ぐらいは出ている気がします。それほど違和感があるという感じではなかったです。
ただ、ちょっと問題だなと感じたのは、このゲームの特徴でもあるドット絵調のビュー。これが曲者でした。アンチエイリアシングの掛かり方が怪しいので、左右の視界で見えているものが微妙に違い、エッジ部分がチラついて見えます。これはちょっとゲーム性をむしろ損ねてしまいます。残念……
しかし、ブラウザでこのくらいなら余裕で動くという事実が、現時点では貴重な体験という感じがします。Oculus Rift を持っている人は、WebVR で現時点でどこまでできるのか、体験してみるのもいいと思います。
通常の Google Chrome では WebVR はまだサポートされていないので、開発版で WebVR に対応している Canary の WebVR ビルドをインストールしてプレイしてみてください。
また、このゲームの実装には javascript 対応のゲームエンジンである IMPACT が使われています。こちらもあまりメジャーではありませんが、WebGL に対応しているゲームエンジンなのでチェックしてみてはいかがでしょうか。