Unity の WebGL 出力の実力は!? 幻想的な雰囲気が素晴らしい Unity WebGL 出力ゲームが公開中
個人制作の WebGL 出力ゲーム
今回ご紹介するのは、あの Unity を利用して作られたゲーム作品で、WebGL 出力されたものを実際にプレイすることが可能となっています。
ダウンロードしてネイティブアプリケーションとして実行することもできますが、ここはせっかくなので、WebGL 出力による 3D 表現をチェックしてみることにしましょう。
個人で作っていらっしゃるみたいですが、なかなかよくできていますね。
幻想的な雰囲気と不思議な生き物?
今回の作品には、明確なゴールは恐らく設定されていないと思います。
作者さん曰く、このゲームに必要な時間は 2 分程度とのこと。もともと小さなゲームなのですが、その小さなゲームのなかにはいろいろなメッセージが込められているような気がします。
一本の大きな木。
木には紫色の明かりが灯っているように見えますが、これらはすべて葉っぱの形をしています。
そしてその幹の根元近くでは焚火の明かりのようなものが見えます。ホイールスクロール操作などでカメラを近づけてみると、この世界の住人であるキャラクターが立っているのがわかります。
この焚火にカメラが寄っているときにだけ、パチパチと乾いた木片が燃えて弾けるような音が聞こえます。細かいところまで、よく考えられているなあと思いました。
シーンの中のいたるところに、この世界の住人達が散り散りに配置されています。
彼らはマウスカーソルを合わせると少し光ったような見た目になります。また、クリック操作をすることによって、彼らからのメッセージを見ることができるようになっています。
このメッセージは英語に詳しいわけではないのでなんとも言えませんが、すごく哲学的というか、中二っぽい感じのメッセージのような……気がします。
キャラクターたちはメッセージを喋る回数がそれぞれに決まっていて、色が赤に変わってしまったキャラクターはそれ以上なにもしゃべりません。また、近くに寄ってみるとわかりますが、キャラクターたちはある程度、マウスカーソルの位置を目線で追ってくるなどのなにかしらのアクションを起こすようになっています。
このゲーム自体は、ある意味雰囲気を楽しむゲームという感じで、特にゴールらしいゴールはありません。ゆっくり時間を使って楽しんでみてください。
また、Unity の WebGL 出力はまだまだうまくいかないという話をよく耳にしますが、この作品は動きも非常に軽いですし、ブルームなどのポストエフェクトもしっかり掛かっており、安定して動いているように見えます。
Chrome の Shader Editor Extension で見たら、37 組のシェーダが動いてました(爆!
Unity を利用している人も、そうでない人も。
個人制作ながらしっかりコンテンツとして成立しているゲームに仕上がっているので、ぜひチェックしてみてください。
リンク:
The Yearning Tree - New Game Release ※作者ブログ
The Yearning Tree by Alex Ocias ※ゲーム直リンク