日本にも代理店契約を持つゲームエンジン PlayCanvas! その実力を心置きなく堪能できる BMW i8 デモがすごい!
美しい輝きを放つ BMW
今回ご紹介するのは、GMO クラウド社が日本での販売代理店を努める本格的なゲームエンジン、PlayCanvas で作られたデモ作品です。
PlayCanvas が日本での販売を本格的に開始するとして GMO クラウドとの提携を発表したのはつい最近で、結構話題になりましたね。そんな日本にも身近な存在になりつつある PlayCanvas の、真の実力を測るひとつの指標になりそうな、なかなか気合いの入ったデモになっています。
恐らく BMW とも何かしらの契約をしているのでしょう。ローディング画面には BMW のロゴが燦然と輝いています。
マルチプラットフォームゲームエンジン
PlayCanvas は、Unity などと同様にマルチプラットフォーム向けに開発が行えるゲームエンジンです。HTML5 との親和性が特に高いのが特徴でしょうか。
日本での知名度はそこまで高くはありませんが、PlayCanvas 自体は比較的歴史がありますし、個人的には結構前から PlayCanvas は WebGL に対応するゲームエンジンとして注目していました。これまでにも、何度か当サイトで紹介したこともあります。
今回のデモはそれほど多機能なゲームエンジンとしての機能は使われていませんが、一点もののデモとしてはかなりよくできていると感じます。
とてもとても個人的な話になってしまうんですが、私は外国産の自動車メーカーのなかで一番 BMW が好きです。思わず、今回のデモを見て唸ってしまいました……
光の加減やボディの反射具合、あまり光を反射しない部分の質感など、かなり細かく質感表現に気を配っている感じがしますし、ブルームなどもきれいに出ていますね。
また、外見だけでなく、内装部分にまでかなりこだわっているのがモデルを遠巻きに眺めていてもわかります。
かっこいい!
運転席側のドアの部分には、四角形のアイコンが出るようになっています。
その部分をクリックすると、おもむろにドアが開いて視点が車内のものへと移行します。インテリアもじっくりと眺められるようになっているのは、車好きには嬉しいところではないでしょうか。
車内のポリゴンはさすがにやや少なめというか、控えめなディティール表現ですが、テクスチャやマテリアルによる表現でうまくカバーしている感じがしますね。
また、画面の左下のほうにあるアイコンをクリックすれば、車内、車外共に、色を変更することができるようになっています。
黒いインテリアが渋くていい感じですね。
外装も黒系のものが用意されているので、そちらに変更してみると一気に雰囲気が変わって、より力強い印象になります。
自分の好みにあった組み合わせを探してみるのも、いいかもしれません。
マウスのドラッグ操作でカメラを動かすことができるようになっていますので、じっくりと堪能することができるようになっています。ただ、カメラの移動はちょっと独特な感じの動き方をしますね。これはなにか意図があってやっているものなのか……それとも、PlayCanvas ならこんなカメラ移動もできるよという一種の技術アピールなのかな?
先述のとおり、PlayCanvas は日本にも代理店契約する GMO クラウド社がありますし、積極的に日本向けにも門戸を開いています。
公式サイトはだいぶ前から一部が日本語化されていましたが、今では日本語対応もより進んでいるようです。
また、無料で利用することができるプランがありますので、個人での利用には障壁は少ないでしょう。ただし、プライベートプランの選択や、ios などの一部のプラットフォーム向けの開発を行うためには、Pro 版の契約が必要となるようです。
WebGL だけでなくモバイル向けの開発なども行えますし、ストレージをクラウドに持つ仕組みもあるため、離れたところにいる人と協業で作品を作っていく、なんてこともやりやすいように工夫が凝らされています。
今回のデモは直接はゲームとは関係の無い単体のデモですが、PlayCanvas としては、こういった商品のプロモーションなどへの活用も推進していく方針のようですね。
非常にカッコよく仕上がった BMW を見るだけでも一見の価値があると思います。
気になる方は、これを期に PlayCanvas での開発にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。