流れるようなパーティクルが不思議な雰囲気を作り出す Stunt Power Films のサイトがリニューアル
まるで伝搬するかのように
今回ご紹介するのは、実は以前にも紹介したことがあるとあるサイトです。
前回紹介したときは、もう少し全体的にウェブサイトとしてのコンテンツがあったのですが、今はどういうわけかトップページに WebGL のデモがひとつ置かれているだけの状態になっています。
ド派手なデモというわけではないのですが、流れるパーティクルが非常に滑らかに動く様子が見事です。
シンプルに魅せる
正直なところ、実は今回のサイトにはできることもほとんどなくて、あまり情報は多くありません。
サイトのロゴと、きらめくようなパーティクルが初期状態では表示されていますが、サイト内にリンクのようなものは一切見当たりません。
また、クリックして反応するような DOM は一切置かれていないようですね。
上の画像は、ほとんど縮小を掛けていないのですが、ぽつぽつと粒のようなものが散らばっているのが見えるでしょうか。
このサイトは、唯一ユーザーのマウス操作、しかもドラッグ操作などではなくいわゆる「mouse move」に反応するようになっていますが、マウスカーソルを一切動かしていない状態では、パーティクルが星がまたたくように明るさを変化させるだけで、特になにも起こりません。
しかし、このパーティクルが浮いている空間内で少しでもマウスを動かすと、まるで連鎖反応でもするかのように、突如パーティクルたちが一斉に動き出します。
そのようすはなかなか見事なもので、マウスを動かすたびに、若干ですが流れが引っ張られるような効果も表れます。
中央のロゴに流れがぶつかった場合には、完全にではありませんが若干流れが遮られるような動きをするようにも見えますね。
また、まるで伝搬するかのように突然動き出すパーティクル、そしてその動き出したあとの流れの表現が、いずれもとてもよく出来ています。
あまりにシンプルで、しかもそれほど操作できるところも多くない一点ものという感じの作品で、紹介するかどうかちょっと迷いました。
しかし、こういったシンプルな、画面を大きく使って表現するタイプのデモは、GPU の優れた演算能力を最大限生かした実装であるとも言えます。
それほど見応えのあるデモというわけではありませんが、実に雰囲気がいいデモです。ぜひチェックしてみてください。