本格的な WebGL ゲームがまさかの 4 作同時公開!! 新作長編アニメーション作品のティザーサイトがすごすぎる!
超盛りだくさんのその内容に驚愕!
今回ご紹介するのは、アメリカのアニメーション制作会社である LAIKA の新作映画作品のティザーサイトです。
LAIKA? そんな制作会社知らん! という方も多いかもしれませんが、設立は 2005 年ととても新しい会社ですね。ストップモーションアニメなどで有名なところのようです。
新作映画の舞台は奇しくも我らが日本。設定としてはどうやらグレイトなサムライの息子が本作の主人公。
映画のストーリーになぞらえた、WebGL 製のミニゲームが同時になんと4つも公開されており、どれも非常に楽しめる作品になっています。
近年まれに見る、とても素晴らしいサイトに仕上がっています。
暖かみのあるシーンがとても素晴らしい
LAIKA というアニメーションスタジオは、正直言って私は今まで知りませんでした。しかし今回の作品を見る限り、しっかりとした技術と表現を持った制作会社であることは間違いないようです。今回ご紹介する KUBO というアニメ映画は、今年の夏公開予定の最新作となっています。
ティザーサイトではトレイラー映像なども紹介されており、日本語の字幕などは一切ありませんが、全年齢向けの作品だけあって映像を見ているだけでなんとなくストーリーの骨格は伝わってきます。
そして何より驚きなのは、このティザーサイトで公開されている合計4つの WebGL 製ミニゲームです。4つ同時公開というだけでも驚きなのに、その内容がまた濃密で、どのゲームも一癖ありつつ単体でもかなり楽しめます。
すごい、すごすぎる!
順番は適当に紹介しますが、それぞれのタイトルを見ると、日本人なら連想できるようなキーワードが目立ちます。(三味線のバチ、あるいは折り紙など)
最初に紹介するゲームは、主人公の母親が悪役から逃れるために海を渡るシーン(たぶん)があるのですが、それに沿った内容のゲームとなっています。
黄色く横に伸びているゲージの上を、インジケータが左右に動きます。インジケータの動きに合わせてタイミングよくタップすることでパワーを溜めて、押し寄せる大波を真っ二つに叩き割ります。
画面の奥から波が押し寄せてくる!
パワーを溜めて大波を一刀両断!
ある程度ゲームが進んでいくと、黄色いゲージがどんどん短くなる上に、インジケータの動きも相当速くなるので難易度が上がっていきます。
WebGL を使ったリッチな表現で、見事に荒れ狂う海の様子を再現している上に、黄色く輝く閃光の表現も見事ですね。
続いてのゲームは記憶ゲーです。
こちらは三味線の弦の上に置かれたポインタを、指定された順番と同じように弾くだけですが、やはり後半はかなり難しい!
課題をクリアできると折り紙のキャラクターが貰えます。
この三味線記憶ゲームは、課題をクリアして貰える折り紙が、そのままライフポイントにもなっていて、間違えるたびにこの折り紙キャラクターが粉砕されて消えていきます……
最初のほうはどうということはないですが、だんだんステージが進んでいくと急激に難しくなってきますね。音程と弦との相関関係がなく、単純に記憶力のみの勝負となります。
さて続いては、今度は横スクロールアクション風です。
キーボードの上キーと下キーを使って、ジャンプとスライディングでひたすら障害物を避け続けるというもの。疾走感が素晴らしいです。
画面左から迫り来る黒煙から逃げ延びろ!
つまづいてしまうと黒煙が近づいてきて呑み込まれてしまいます。
全体に言えることですが、効果音や BGM が場面に合わせたしっかりとした構成になっていて、緊張感や臨場感をとても盛り上げてくれています。
長編アニメーション作品を作る会社のサイトだけあって、そのあたりはさすがとしか言えない完成度です。
さて、4つのゲームのうちの最後は、ちょっとした格闘ゲーム風の一作。
こちらは主人公が操る折り紙の侍くんが主役となり、迫り来る折り紙の敵たちと戦います。
画面の左右をクリックすると、その方向に向かって斬撃を放ちます!
しばらく戦っているとライバル出現!?
パワーゲージを溜めると必殺の一撃で全部の敵を粉砕!
冗談抜きで、間違いなくこれまでに見てきた WebGL 実装のサイトのなかでも異質な完成度です。
このサイトの場合は折り紙や三味線といった、いかにも感情移入しやすいアイテムを、暖かみのある独特の風合いを生かしてゲーム化しています。三次元というよりは二次元的な表現のものが多いですが、それでも WebGL ならではの非常にリッチな表現が目立ちます。
私はトレイラー映像も見ましたが、ストップモーションアニメを作ってきた制作会社だけあって、単なる 3DCG 映像とはちょっと趣が違いますね。ウェブサイトにも、それがしっかり表れているような気がしました。
あまりにもべた褒めしすぎた感はありますが、しかしそれほどに高い完成度のサイトだと私個人は感じました。
ぜひみなさんもチェックしてみてください。オススメです!