これほどフォトリアルな WebGL 実装にはそうそうお目にかかれない!? AlteredQualia 氏の Zastava デモがすごい!

doxas : 2016-05-14 12:23:35

相変わらずのスーパークオリティ

今回ご紹介するのは、WebGL 作品を割りとよくご覧になっている方であれば、絶対に一度は見たことがあるであろう多数の WebGL デモを作ってらっしゃる AlteredQualia さんのデモです。

今回はフィアットをライセンス製造していたセルビアの企業であり、今回登場する車のモデル、その車名にもなっているザスタバ(zastava)が主人公のデモになっています。

いわゆる被写界深度のような効果や、非常に美しい環境マッピングなど、とてもクオリティの高い作品となっています。こういうものを作れるって、本当にすごいですね。

画面を更新するたびに驚きがある

最初に断っておくと、今回のデモはけして軽い作品ではありません。

比較的性能の高い GPU を積んでいないと、描画はかなり苦しい場合もあると思いますので、その点は最初に注意してください。

描画の滑らかさを堪能するためにも、高性能 GPU 搭載マシンでご覧いただくことをおすすめします。

まず第一印象に関しては、もうあんまり言えることはないです。とにかく、思わず言葉が出てこなくなるような、他ではちょっと見られない見事な WebGL のレンダリング結果を見ることができます。

まるで写真と見まごうばかりの、とても美しいレンダリング結果になっていることは画像を見ても伝わってくるのではないかなと思います。

メッキのように光を反射するパーツはもとより、車のボディ部分やガラスの部分など、とにかく風景が映り込んだり光が反射したりする箇所の美しさがまず目を引きますね。

背景に使っているテクスチャもかなり高解像度なものを使っているので、初期ロードは結構時間が掛かりますが、それでもこの品質には本当に驚きます。

カメラの位置は、マウスカーソルの位置を検知して自動的に追従してくるタイプで、ボタンを押してのドラッグ操作などは行えません。

それでも、車の後ろの部分もしっかり見渡せるくらいの、全体をカバーする範囲でカメラが動いてくれるので、問題はないでしょう。

画面をクリックしたり、あるいはカーソルキーを押したりすることで、車のボディの色と背景との組み合わせがランダムに変化するようになっています。

遠くの景色がぼやけたような感じになっているので、静止画でみるとミニチュアの車を至近距離から撮影したかのような、非常にリアルなレンダリング結果になっています。

影などの暗い部分に関しても、きちんと処理されているのであまり違和感を感じませんね。本当にすごいです。

ランダムなシーンの中には、一点だけ、雪のパーティクルが舞い散るシーンがあります。

この雪のシーンでは、その雪の結晶までもが深度に応じてぼやけたような表示になり、リアルさとはまた違った意味で見応えのあるシーンになっています。

偶然ちょうどよい距離を通った雪の結晶は、その結晶のシルエットが見えます。

以前には、人体のリアルなモデルが公開されたときにも、当サイトで AlteredQualia さんの作品をご紹介しましたが、フォトリアル系では本当に世界でもトップクラスの WebGL デモを作っている方だと思います。

今回の作品だけでなく、サイトにはたくさんの優れた作品たちが公開されています。どれも有名なものばかりですね。ただ、最近になって WebGL について興味を持ったという方は、もしかしたら見たことのない作品も多いかもしれません。

今回の作品だけでなく、サイトで掲載されているものも含めて、全体的に負荷が高めのものが多いですが、その品質の高さは安定して素晴らしいものがあります。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

xg - zastava fica

AlteredQualia

@alteredq | Twitter

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