音楽も映像もその痺れるかっこよさがもはや異次元! Fractal Fantasy のウェブサイト
シェーダを活用した様々な演出に脱帽
今回ご紹介するのは、Fractal Fantasy という名前のウェブサイトです。
SoundCloud や youtube には同名のアカウントがあるのですが、いずれも特にアカウントについて説明する文章等が無く、映像と音楽だけが公開されている状態です。たぶん、いわゆるレーベルなんだと思うのですが、私の知識では詳しいところはわかりません。
SoundCloud のほうとかを見てみると、かなり人気のあるレーベルのようで、フォロワー数も多いですね。今回のサイトも、特に About ページのようなものは用意されておらず、ただただ作品だけで圧倒してくる、そんなサイトとなっています。
あまりのかっこよさに思わず無言になる
今回のサイト、本当に余分な情報等は特になく、作品が画面の上のあたりにあるヘッダ部分に小さなサムネイルで並べられた状態になっています。
恐らく、サイトで公開されている WebGL のデモや映像などは、外部に委託して作ってもらったものだと思われますが、その完成度はどれも異常に高く、サウンドとの一体感もあってものすごい迫力です。
一番最近公開されたと思われる「FIRST OPUS」という作品については、いわゆるアルバムに相当するものだと思うのですが、複数の楽曲が再生されると共に、波打つ鏡のようなオブジェクトが登場する非常にかっこいいデモとなっています。
Sinjin hawke はアメリカで DJ なども務める音楽プロデューサーさんですね。
上の画像が、FIRST OPUS のタイトル画面。
この時点では楽曲のイントロ部分だけが繰り返し再生されますが、背景に映っている雨粒はシェーダによって描かれているもので、マウスカーソルによるインタラクションを受け付けています。
カーソル部分に水が集まってくるような演出は、これ単体でも非常に面白いですしかっこいいです。
タイトルのロゴ部分をクリックすると、実際に楽曲の再生が始まるのですが、そうすると今度は波打つ板のようなオブジェクトが登場してきて、こちらも素晴らしい出来栄えです。
画像では若干わかりにくいかもしれませんが、鏡というか、ガラスというか……
技術的には要は環境マッピングなんですが、表面が波打つように動くこともあり摩訶不思議でアブストラクトな表現になっています。
背景を含むシーン全体がサウンドの再生に連動するようになっており、光の溢れ方が変化するなど見ているだけでも楽しめます。
サウンドのほうもどれも非常にかっこいいものばかりで、シーンと連動することで、映像と音とのシンクロによる相乗効果を体感することができると思います。
また、サイト内で公開されているその他の作品についても、シェーダを駆使したものが多く、どれも素晴らしいです。
いずれのデモも、映像として見たときのかっこよさが際立っていて、いったいどんな人たちが関わっているのか……気になりますね。
WebGL 作品はどれもレベルが高いものばかりですが、恐らく実装にあたっては曲の雰囲気なども踏まえて作られているか、あるいはコンセプトがハッキリした状態で作っているのではないかなと感じさせるものがあります。
投げやりで、謎めいていて、しかしその作品には有無を言わさず見る人を黙らせる迫力を持つ、そんな印象のサイトです。
非常にかっこいい作品ばかりです。
ぜひチェックしてみてください。