
楽曲制作を中心に活動する Hello1103 が贈る WebGL とサウンドの一体感が面白い作品
物語を感じさせる音作りを
今回ご紹介するのは、楽曲制作や映像作品の製作などを幅広く手掛けている Hello1103 というユニットの新作ウェブコンテンツです。
自分たちでサウンドから映像までなんでも作ってしまうというのがなんともすごいですが、単なる音楽だけでなく、そこに込められた物語までを映像や文章によって表現するのがコンセプトなのだそう。
今回ご紹介する作品も、そんなユニットの性格を反映した、音と、映像とのコラボーレーションが面白い作品となっています。
不思議な映像とサウンドの一体感を味わえる
今回の作品の紹介ページには、以下のように書かれています。
「AIのための6つの感情曲」は、「AIが最初に獲得する感情は何か」をテーマにした作品です。
AI は昨今いろいろなところで目にするホットなキーワードという感じですが、今回の作品もそんな AI がテーマです。
もし仮に、AI に感情と呼べるものが芽生えるとしたら。
そこにはいったいどんなものが、どんな順番で現れるんでしょう。なんともミステリアスでロマンチックなテーマだなと思います。そんな作品のテーマを反映したビジュアルは WebGL を利用してパーティクルベースで描かれます。
サイトのトップページ(当記事のトップ画像)から一段進んだところには、今回の作品のテーマである「6つの感情」が並べられています。
この記事を書いている段階では、まだ一番最初のひとつしかオープンになっていませんが、ここには随時、サウンドと映像が追加されていくとのこと。
こうして楽曲と映像作品としてのビジュアルとを同時に製作していくのは大変だと思いますが、テーマに沿ったそれぞれの作品を見比べるのを楽しみに待つというのもいいかもしれません。
現在公開が既に始まっている最初のひとつ「(dis) Likes」を再生してみると、トップページから背景に浮かんでいたパーティクルで作られた球体が、感情を持っているかのように動き出します。
パーティクルそのものが動くことや、あるいは背景全体のビジュアルの変化、さらにはポストエフェクトなどを駆使しながら複数のシーンが目まぐるしく流れていきます。
画面の右下のところにおおよその再生時間がパーセンテージ等で表示されていますが、それほど長い曲というわけではないですね。
結構明滅が激しいので、ちょっとそういうのが苦手な方は気をつけたほうがいいかなとは思うのですが、曲調の変化に合わせてしっかりと映像の方もリンクしており、なかなか見ごたえがあります。
6つ公開される予定のうちのひとつなので、WebGL のビジュアルについてはそんなに手の込んだものじゃないのかなとも思いましたが、いい意味でそれを裏切るような、手の込んだ演出に仕上がっています。
というかサイト全体が、非常に良くできてます。
Hello1103 の公式サイトを見ると、プロフィールやこれまでの活動の略歴なども出ているので、気になる方はそちらも見てみるといいかもしれませんね。
サウンドだけでなく映像も手掛けているというところが特徴的ですが、ウェブ制作の一環として WebGL まで自分たちで使ってしまうというのは、本当にその多彩な才能に驚かされます。
VJ なども行っているようなので、WebGL 界隈にも気の合う人がいそうだなと思いました。
ぜひチェックしてみてください。