流れる動きが面白い! 映像表現や音楽などメディアアートをテーマにする REPUBLIC のウェブサイト
表現者たちの祭典
今回ご紹介するのは、REPUBLIC というイベントの告知サイト。
既に 10 回の開催実績のある非常に大きなイベントなので、既にこのイベントそのものについては知っている、あるいは過去に参加したことがあるという方も多いかもしれません。
自由な表現を主なテーマとし、様々なジャンルからアーティストが多数参加するイベントとなっており、今回の告知サイトも背景にいかにもアーティスティックな、見事な WebGL のビジュアルが使われています。
興味のあるアーティストがきっと見つかる
今回の REPUBLIC は、第 10 回の開催以来 5 年ぶりの復活となる特別な意味のあるイベントです。
「REPUBLIC」とは、2008年の5月から2012年の12月までに10回開催された音楽、映像、メディアアートをクロスオーバさせた「自由な表現の共和国」をテーマにしたイベントです。
イベントでは、映像、音楽、演出の面で、様々なジャンルのアーティストやクリエイターの方々に参加いただき、ここでしか見れないコラボレーションをいくつも実現させていきました。
多いときには 2,000 人以上の動員数があったらしく、本当に人気のあるイベントだったことがうかがえます。そんな人気イベントが復活するとあって、注目度も高い、とても楽しみなイベントとなっています。
開催時期は 6 月 24 日で、今もチケットの販売が行われています。
今回のサイトはそんなイベントの告知サイトとなっていて、WebGL でシェーダを利用して流れるインクのような表現を行っています。
カラフルで滑らかな質感のインクっぽいオブジェクトが、流れるように動いている様子は見ていて飽きの来ない、面白い表現だなと思います。
シェーダを利用して描かれているので、見た目は結構派手目な感じですが非常にスムーズに動いています。
また、この背景のエフェクトは画面のスクロール量によって動作が変化するようになっていて、ページの下の方までスクロールしていくとまったく違った雰囲気になります。
白い背景から一転、黒の背景に切り替わる瞬間は思わずゾクッとするような、不思議な世界観の変換を感じることができると思います。
REPUBLIC では昼と夜でイベントの内容が異なっていて、それを表現するために上記のような「シェーダ表現のふたつの顔」が用意されているのだと思います。
サイト全体の作りも非常に丁寧な仕事になっており、画像のスクロールする様子や文字の配置など、勉強になる点がとても多くなっています。
また、出演するアーティストや企業などの情報もサイト内に掲載されていますので、お気に入りのアーティストや気になる企業を探してみるというのもいいかもしれないですね。
過去の開催時にとても人気のあったイベントだけあって、今回の復活を喜んだファンも多かったのではないかと思います。
そんな特別なイベントの告知サイトとして、今回のような特殊なシェーダ表現を盛り込んだビジュアルは、インパクトも強く、見事にマッチしているなと感じました。
日本で開催されるイベントや、日本の企業のサイトなどにも、最近ではこのような WebGL 製の作品が使われることが増えてきました。ウェブの表現は単に技術力だけではなく、その使い方や見せ方など、様々に難しい部分があるように感じています。それでも、こうして大型イベントのサイトなどで使われているのを見ると、確実に WebGL が認知され浸透してきているなと感じます。
非常にかっこいい仕上がりになっていますので、ぜひチェックしてみてください。