グローバルに報道機関や金融機関向けに速報アラートを提供する Dataminr のウェブサイト
信頼性の高さを追い求めるアラートサービス
今回ご紹介するのは、Twitter との協業で話題になったこともある Dataminr というサービスのウェブサイトです。
こちらのサービスは、わかりやすく言うと AI や機械学習を活用することで、世界中でリアルタイムに発信される SNS などの情報を収集し、信頼度の高い速報アラートを企業に提供するというもの。
もともとは金融機関向けに立ち上げられたサービスらしいのですが、今は報道機関向けなどにも、同様のサービスを提供しているとのこと。
今回のサイトはそんな Dataminr のサービスの稼働する様子が非常にわかりやすく可視化されたデモサイトになっています。
今まさに起こったばかりの出来事を検出する
今回のサイトでは、実際に稼働している Dataminr から取得していると思われる、速報のデータがデモとして実際に閲覧できるようになっています。
デモとは言っても、しっかりと速報性の高そうな情報がピックアップされている様子が見て取れるので、このサービスの売りである信頼度を測るには非常にいいツールと言ってもいいかもしれません。
サイトのトップ部分からは、画面の下のあたりに地球の 3DCG が置かれているのを見ることができ、さらに「SEE WHAT'S POSSIBLE」と書かれたボタンをクリックすることで、実際の速報データを見ることができます。
上の画像を見るとわかるように、該当する地点には白いアイコンのようなものが表示され、それぞれに何かしらのニュースや出来事が関連付けされています。
そのまま放っておいても一定の時間が経過すると次々にニュースが切り替わっていくようになっているので、マウスで操作等をしなくてもどんどん新しい情報を順番に見ていくことができるようになっていますね。
私がこの記事を書いていたときにはちょうど日本のところにも3つほどアイコンが出ていました。
クリックしてフォーカスしてみると、カードのようなものが表示され、日時などの詳細情報を見ることができます。
ちょっと内容が悪いニュースなので拡大表示するかどうか迷ったのですが、場所や、その時間帯までハッキリとピックアップされていることがカードに書かれている内容を見るとわかります。
Twitter などのサービスは、報道とは直接関係のない一般の方の目撃情報などがいち早くネット上にアップロードされる一方で、その信憑性は必ずしも高いとは言えません。
このサービスはそのあたりを AI や機械学習によるフィルタリングで上手に振り分けしているようで、リアルタイム性と信頼性の高さがサービスのキモとなっています。
WebGL の実装としては、3DCG で地球が描かれるものはかなり数が多く、その品質もいろいろあります。
今回のサイトで表示されている地球のモデルは、粗すぎず、また精巧すぎずな感じで、標準的な質感という感じ。ただ、雲のレイヤーが地表とは別になっているので、大気が動いているような独特な雰囲気を見事に表現できていると思います。
まさに現代の申し子というか、このインターネットの全盛時代らしいサービスだなと思いますが、彼らのビジネスは報道機関や金融機関などの企業向けサービスなので一般ユーザーがこれに関わることは多くないと思います。
そういった意味で見てみると、こうしたデモはそのサービスの一端を感じらることができるものとして、非常に面白いんじゃないかなと思います。
ぜひチェックしてみてください。