気持ち悪いような面白いような……不思議で独特な世界観を持つ作品を多数掲載したポートフォリオサイト
見る人を選ぶ作品もあるかもしれない……
今回ご紹介するのは、ちょっと面白い雰囲気の独特の作品が多く掲載されている @laserberg さんのポートフォリオサイトです。
こちらの Lars Berg さん、WebGL を利用して不思議生命体のような作品をたくさん作ってらっしゃる方でして、その作風はなんというか……他ではあまり見かけない独特な感性のものとなっています。
もしかすると、生き物っぽい動きをする作品が結構あるので、人によっては不快感を感じることが無いともいいきれません。不思議生物系はちょっと苦手というひとは、その点だけ注意してもらえたらと思います。
アルゴリズムが気になる作品群
さて今回のサイトは、たくさんの作品が掲載されていて、WebGL 使いでもそうでなくても、見ているだけで楽しいサイトになっています。
ただ先程も書いたように、なんというか不思議な生き物っぽいものが出てくるのが「面白い部分」でもあり、同時に場合によっては「生々しすぎる」部分でもあるので、そのあたりは気をつけてください。
中には、もっと抽象的な幾何学オブジェクトを中心にしたものもあるので、思いっきり気持ち悪いようなデモ作品ばかりということはありません。
全体的に、動きや音に非常に強いこだわりを感じられる作品が多いです。
ユーザーからのインタラクションを重視しているというよりは、どちらかというと見ているだけで楽しめるものが多いですね。
中には、もちろんユーザーの操作によって反応が変わるようなものもありますし、かなりバリエーション豊かな感じです。
たとえば以下の作品は、カーソルで一定方向にホールドするような操作をしてやると、そちらに向かって不思議な生き物っぽい何かが転がっていきます。
その他にも、ボタンを押す謎のチューブ状のオブジェクトが出てきたり……
床の上を蠢くようにして這い回るオブジェクトが出てきたり……
なんというか……
表現しにくいんですけど、なんかすごい……
基本的に、物理演算をしっかりと反映したシーンがまずあって、その中にいろいろな形のオブジェクトを配置している感じの構成になっています。
跳ねるもの、くねくねと動くもの、光るもの、転がるもの、音が鳴るもの……などなど、とにかく多彩なオブジェクトが出てきます。
ランダムに力を作用させて物理演算することで、あたかも本当にそれが生きているかのように動いているだけなのだとは思うのですが、すごく不思議な感じです。
パッと見ただけだと、技術的な部分よりも見た目のインパクトばかりに目が行ってしまいますが、なかなかユニークなテクニックがたくさん使われていて面白いですね。
ポートフォリオサイトは最近だとものすごいクールな印象のものが多くて、こうして自身の作品を愚直に掲載しているパターンはあまり見かけなくなってきたようにも思います。
しかし今回のサイトはデモを見ているときにメニューが自然と隠れるような仕掛けがされていたりもしますし、WebGL 以外の部分も、結構いろいろと考えて作られているなあという感じがします。
それに、なんといっても掲載されている作品の量がすごいです。
初期の頃の作品と最近の作品とを比べてみると、その変化の系譜のようなものも感じられて、とても面白いですね。
非常に興味深いデモがたくさんありますので、ぜひチェックしてみてください。