飲料メーカー大手のペプシが手がける WebVR コンテンツはバックトゥーザフューチャーとのコラボ企画
スマートフォンのジャイロセンサーでも楽しめる
今回ご紹介するのは、飲料メーカーとして世界でも大手ブランドとして名を知られたペプシのウェブサイトです。
今回のサイトはその名も「Pepsi Go Back」と銘打たれており、映画バックトゥーザフューチャーとのコラボレーション企画みたいですね。
なにか映画に関連した新作のプロモーションとかそういったことではなさそうですが……単にペプシが権利を借りて作ってるものなのかな……
ちょっとそのあたりの詳細はわからないのですが、世界観をしっかり再現した、オリジナルの VR モードで楽しめるコンテンツとなっています。
3D モデルと全球の組み合わせ
今回のコンテンツ、ちょっとしたストーリー仕立てになっているのですが、それほど壮大な内容があるわけではなく、どちらかというとバックトゥーザフューチャーにコンセプトを借りたプロモーションの一環かなあという感じです。
コンテンツの内容は、かなりリソースがしっかりと作り込まれている印象で、単なる全球に動画を貼り付けただけのコンテンツではなく、一部にはしっかりとモデリングした 3D モデルデータが使われていますね。
またそれらが割りと違和感なく組み合わさっているのも、なかなか見事だなあと感じました。
映画の世界観を、うまく取り入れた作品になっています。
タイトル部分からコンテンツを開始すると、上の写真のようなシーンになります。
こちらはパッと見ただけでは……というかキャプチャ画像ではまあほとんどわからないのではないかと思いますが、車の内装などは 3D モデルで作ってあるわけではないように見えますね。
事前にレンダリングした CG を全球に貼っているだけのように見えますが、それでもなかなか気合の入った映像になっているのではないでしょうか。
基本的にコンテンツ中は、シーンの中に丸いアイコンが現れるのでそれをクリックするようにしてシーンを進めていきます。恐らく VR モードで見ている場合は、ここを見つめることで、シーンが進むようになっているのだと思います。
レンダリングは three.js をベースにしているっぽいですが……
私はあまり WebVR 周りは詳しくないので、A-Frame などを使っているのかどうかは、ちょっとソースを見ただけだとわからなかったです。
いずれにしても、three.js であればこういったコンテンツを作るのはまったく難しくないので、手で組んでいるものなのかもしれません。
秀逸なのは、冒頭にも書いたように一部にはしっかりとした 3D モデルが使われているっぽいこと。
またそれらがシーンにうまく溶け込んでいて、どこからが 3D モデルで、どこからが全球のテクスチャが見えてるだけの部分なのか、それほど見分けがつかないような品質になっています。
あまり長いコンテンツではないので、数分で最後まで見ることができると思います。
特に謎解き要素などがあるわけでもないので、気分転換に、ちょっとした時間で見てみるのがいいかもしれません。
エンジニア目線、特に WebGL に詳しいひとや CG に詳しい人からするとそれほど特殊なことがあるわけではないのですが、ペプシのような大手のメーカーが、こういったコンテンツでプロモーションを行っているというその事実は、なかなか興味深いですね。
スマートフォンなどを使えば気軽に VR(モバイル VR)モードとして楽しめますし、エンドユーザーにはウケがいいのではないかなあと感じました。
なかなか楽しいコンテンツだと思います。
ぜひチェックしてみてください。