オリジナルアプリでの AR モードも体験できる New York Times のオリジナルコンテンツがすごい!
PC でも WebGL コンテンツを楽しめる
今回ご紹介するのは、ニューヨーク・タイムズ紙がウェブ版で展開している冬季オリンピックの特設サイト。
こちらは四人の選手にフォーカスし、彼らの技術や使っているアイテムなどを 3D コンテンツで詳しく紹介。
さらには、それらは AR モードで閲覧できるプロジェクトとしても公開されており、どうやら現在は iPhone 限定のようですが、専用のアプリをインストールすることで AR 版も見ることができるようです。
サイトのほうは、純粋な WebGL のコンテンツとして実装されています。
スクロールに連動して次々変化するコンテンツ
今回のサイトはいわゆる SPA な作りになっており、スクロールに連動して次々とコンテンツの内容が変わるようになっています。
ウェブ版、というかブラウザで普通に見た場合には、WebGL のコンテンツとして閲覧が可能で、AR モードはあくまでも専用アプリを別途スマートフォン上にインストールすることで閲覧できるようになっています。
WebGL 版を用意することで、専用端末(今回の場合は iOS 搭載機)がなくても誰もがリッチなコンテンツを閲覧できるようにしている点が素晴らしいですね。
一見すると写真のように見えるかもしれませんが、上の画像は WebGL の立体的なオブジェクトとして描かれており、スクロールしてやるとカメラアングルや描画される矢印などのオブジェクトが変化するようになっています。
冬季オリンピックの特設サイトなので、登場するのも、いずれも冬季オリンピックの競技の選手たち。
上の画像はフィギュアスケートの選手でしたが、他にもアイスホッケーやスノーボードの選手も登場しています。
さらに、これらの WebGL コンテンツは解説文章とも連動した内容になっていて、スポーツの技術に関する解説などと共に、わかりやすく立体的に仕組みを解説しています。
選手たちの立体的な構造を見事に三次元ビューに落とし込んでいることや、使われているテクスチャが比較的高解像度なこともあって、すごくリアリティのあるシーンを実現しています。
また、冒頭でも触れたようにニューヨーク・タイムズの専用アプリをインストールしていれば AR モードとしても見ることができるようになっているようで、それらについての解説や導入方法の説明なども、丁寧に書かれています。
自分の部屋などをスマートフォンのカメラで撮影しながら、その撮影風景のなかに選手たちを合成して AR モードで閲覧できるというのは、メディアとして非常に先進的なコンテンツの提供方法だと思います。
ニューヨーク・タイムズはほんとこの手の取り組みに対する大胆で迅速な対応がすごいです。
WebGL に目新しさを感じなくなってきた昨今、こういった AR や、あるいは VR などと組み合わせたコンテンツを提供することで、エンドユーザーにとてもエキサイティングな体験を提供することができます。
ニューヨーク・タイムズは WebGL が登場し始めたばかりのころから、積極的に WebGL を利用していた企業でもありますし、今回もいち早く AR に取り組んでいる姿勢を見るに、本当にすごい企業だなとあらためて思いますね。
メディアがどのように情報をユーザーに届けていくのか、その手法の多様性は時代とともに進化し、また変化していきます。
アメリカの大手メディアの筆頭である彼らが、こうした先進的な取り組みに積極的に取り組んでいることは、本当に素晴らしいですよね。
AR と WebGL を組み合わせる流れを想起させる、非常に優れたコンテンツだと思います。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Four of the World’s Best Olympians, as You’ve Never Seen Them Before - The New York Times