Google Trends を元にした時系列のデータを可視化できる特殊な globe デモ Me Too Rising
世界的なトレンドの変化を視覚化できる
今回ご紹介するのは、Google が提供する検索キーワードに対するトレンドを調べるサービス、Google Trends に関連したデモ作品です。
といっても、Google Trends 全体というよりは、ある特殊なキーワードをテーマにした作品となっており、日本でも少し話題になったいわゆる MeToo 運動という活動に関するものですね。
私はテレビもあまり見ないので、ちょっと詳しいことはわからないのですが、要するに女性がセクハラなどを受けたことを告白する際に、私も実は、という意味を込めて MeToo というハッシュタグ付きのツイートなどを行うことに由来するものらしいです。
一応申し添えますと、私はこういった活動について特になんの意見も持っていませんので、MeToo 運動そのものについての否定や肯定ということは一切抜きにして、純粋に WebGL 作品のひとつとして、今回のサイトをご紹介したいと思います。
美しいパーティクルのきらめきが眩しい
今回のサイトは、Google の検索キーワードのトレンドを可視化するという意味では、過去にも、似たような作品があったように記憶しています。
それでも、今回のようにひとびとの人権にフォーカスしたり、非道な扱いを受けることに対する批難の意味を込めた作品を公開していくというのが、いかにも Google らしいなと個人的には思いました。
日本でも、その是非はいったん置いておくとしても、なにかと話題を呼んだテーマではあると思いますので、記憶に残っているという人も多いのではないでしょうか。
今回のサイトでは画面の下のところにトレンドを表す折れ線グラフが表示されるのですが、そこがまるでスライダーのように横方向に軸を動かせるようになっており、その時々の世界中の MeToo というキーワードに対するトレンドを見ることができます。
上の画像は、初期状態での様子をそのままキャプチャしたものですが、トレンドをそのまま光る粒子のように表現したビジュアルが非常に美しいですね。
トレンドを生んだ地域に光の玉のようなものが置かれており、その周辺には漂うようにパーティクルが舞っています。ほんの少し薄暗い感じの背景などの色合いもあるのだと思いますが、光が本当に眩しいくらいに輝いているのが印象的です。
画面下の折れ線グラフ部分をマウスで操作してやると、特定の時期に限定した結果を見ることもできるのですが、実際に動かしてみると、やはり国や地域にある程度時期を限定してムーブメントが起こっているのがわかりますね。
さらに、光の点がある場所をクリックしてやると、カメラがそこにグッと寄ったようなアングルになり、さらに詳細な情報を見ることができます。
その時期に話題になった記事や発言などがピックアップされて表示されるので、実際にそれらに関する情報をより詳しく知ることができます。
とは言え、登場するのはほとんど英語の記事ばかりなので、どちらかというと英語圏での発言や記事を中心に集めたものになっているみたいですね。
こういうコンテンツを見ていると、本当に英語がわからないことがとても大きなハンデのように感じてしまうのですが、まあこればっかりは自身の勉強不足なので致し方ないところです。
Google はかなりグローバルな企業というか、それぞれのロケーションに応じてローカライズされたコンテンツをたくさん作ってくれている組織だとは思うのですが、今回のように英語が中心のコンテンツのみが提供されていることも多いので、そのあたりはもう英語を勉強して読み解けるようになるしかないですね!(自分を叱咤するスタイル
WebGL のデモとしては、割とよくあるグローブデモの域を出ない内容かなと思いますので、実際あまり目新しいところは無いかもしれません。
ただ、見せ方がやはり上手だなと感じるのは、パーティクルのゆったりとしていてとても自然なアニメーションや、シーン全体の暗さとパーティクルの光のバランスなど、王道として押さえるべきところは押さえているという点が大きいと思います。
自分だったらどのように実装するだろう……そんな目線で眺めてみるのも、いいかもしれません。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。