完全なる新しい感動を体験することができるオンライン絵本 Oat the Goat があまりにもすごい!
素晴らしい……本当にそれしか言葉にできない作品
今回ご紹介するのは、オンライン・絵本、とでも言えばいいのでしょうか……
完全に個人の主観の話になってしまって恐縮なのですが、私にとってはこれまでには体験したことのない、まったく新しい感動でした。
WebGL を使った 3D 表現と、絵本らしいイラストを生かした 2D 的な表現が渾然一体となった今回のコンテンツは、ウェブにおける WebGL の活用方法として、ある種、ひとつの側面としては完成形のようにさえ感じられます。
あまりにも美しい静と動の共演
今回の作品は、いじめ対策などの意味も込められた、文字通り絵本としてのコンテンツになっており、こどもに読み聞かせるようなことを念頭にしてコンテンツが作られています。
描き出される世界は、優しい印象のイラストをふんだんに使った贅沢なもので、単純にそのビジュアルだけでも心があたたまるようです。
さらにそれらは平面的な絵としての面白さだけでなく、立体的な、奥行きのある表現としても描かれます。
非常に深く広がりのある世界がブラウザいっぱいに表現される様子は本当に素晴らしいですね。
静止画ではわからないのですが、これらの一見すると一枚の絵に見えるシーンも、立体的な 3D のグラフィックスとして描かれています。
壮大な山脈の大きさや、風に揺れる草の様子など、立体的に表現されているだけにすごく広がりのあるシーンとして目に飛び込んできます。
絵本としての長さは、極端に長すぎず、かといって短すぎずという感じで、子供に読み聞かせながらでも数十分くらいで全体を通しで見ることができると思います。
目次のような感じでチャプターを選択できるメニューも画面の右上に常にブックマークのような感じで表示されています。
とにかくイラストが非常に美しく、雰囲気が素晴らしいです。
さらに、そこを動き回るキャラクターの動きもとても生き生きとしていますね。とは言え、キャラクター自体の動きは、どこかセルアニメーションのような感じで、若干カクカクした動きになっています。要は、60fps でヌルヌル動く、という感じではなく、あえてアニメーション作品らしい少し FPS の低い動きで表現されているわけです。
しかしシーン全体は 60fps で描画されているので、たとえば風の表現であるとか、シーン全体がカメラワークで動く際などは、逆にヌルヌルとシーンが滑らかに動きます。
この動きのコントラスト、静と動との絶妙な使い分けが本当に素晴らしくて、見た目だけでなく動きにも独特な雰囲気を付加していると思います。
平面と、立体。
そして、静と動。
これらのあらゆる CG 的な、あるいはゲーム作品的なテクニックを駆使し、しかも非常に美しい手描きイラストを贅沢に使い、全編に渡って美しく描き出されるその世界はまさに完成された絵本のようで本当に感動的です。
残念ながら日本語のメニューはありませんが、それでも、イラストを順番に見ていくだけでも、かなり楽しめますね。
途中、選択肢をカードの中から選ぶようなフェーズもあり、まさにこどもに読み聞かせるためのコンテンツとして作られているところも素晴らしいです。
なんだか褒めっぱなしになってしまいましたが、本当にすごく、感動しました。大げさではなく、本当に素晴らしい作品だと思います。
ぜひチェックしてみてください。