イタリア最大手のモバイル通信事業会社 TIM が提供する The History of Connection が近未来的でかっこいい
雰囲気や質感がとても美しい
今回ご紹介するのは、イタリアの通信事業者で、携帯電話等で利用される SIM などを提供している TIM という企業のウェブサイトです。
どういった経緯で作られた特設サイトなのかまではちょっとわからなかったのですが、そのサイトのタイトル「The History of Connection」からも推察できるとおり、通信に関する歴史を WebGL デモで再現した超大作という感じのデモです。
モデルデータを結構大量に落としてくることになるので、通信量が若干多く掛かる可能性もありますので、そのあたりはちょっとだけ注意ですが、非常に高いクオリティのビジュアルが閲覧できる、見事な作品に仕上がっています。
glTF を利用した three.js 製作品
今回の作品では、モデルデータが結構たくさん使われています。
通信の歴史を銘打っているだけあって、通信機器や電子機器のモデルデータをかなり多目に、ふんだんに使っている印象を受けます。
また、途中でシーンが切り替わった際に表示されるトンネルのような風景も、近未来的な、サイバーな雰囲気が非常にかっこよくてすごくいいですね。
日本で言うところの、いわゆる「黒電話」のようなちょっと古めの電話機をスタート地点に、人類の歩んできたあらゆる通信に関する歴史を振り返る非常にスケールの大きな作品になっています。
通信に関するいくつかの節目を、専用の 3D モデルを使って表現していて、これらのモデルデータは glTF をロードして使っているようです。
電話機や、テレビのようなオブジェクトまで、様々な種類のものが用意されており、一貫してブルーの配色にぼんやりと浮かび上がるようなライティングがなんとも渋い。
トンネルのような、途中で表示されるシーンについても単調にならないようにいくつかのパターンが用意されており、光り方や、あるいはトンネル内部の構造などが違うものが用意されていますね。
たとえば下の画像のシーンでは、赤いネオンのような、パイプや光の帯がとてもかっこよくて、インスピレーションを刺激されるような気持ちになります。
ただ惜しい点としては、毎回シーンが変化するごとにモデルデータをロードするフェーズが入ってくるので、テンポよくサクサクと閲覧していくことが若干難しいところがありますね。
これは高品質のモデルを使っているが故に、というところもあるので、一概に悪いことばかりとは言い切れないのですが、それでもやっぱりスピード感が削がれてしまうのはちょっと残念。
全体的に、本当にかっこよくて美しいグラフィックが強く印象に残る作品だと思います。
光やレーザーといった近未来的な表現がたくさん使われているので、なんというか男子ってこういうの好きなんでしょ的な、そんな作品になっていますね。特にトンネルの中みたいなシーンがほんとにかっこいいやつが多いです……
通信の歴史、という壮大なテーマですが、コンテンツは隅々までしっかりと作り込まれているので、楽しくじっくりと閲覧することができると思います。
どうしてもローディングの待ち時間が発生してしまう構成になっているので、通信状態の良好な環境での閲覧をおすすめします。
ぜひチェックしてみてください。