アメリカのロックバンド twenty one pilots のインタラクティブ・ミュージックビデオが凄まじい完成度!
世界観をしっかりと持ったインタラクティブな映像表現
今回ご紹介するのは、アメリカの二人組ロックバンド、twenty one pilots のウェブサイトです。
今回のサイトではかなり本格的な WebGL の実装が作られていて、全体としては、ストーリー性のある映像としての見せ方がされています。
しかしそこはリアルタイムに描画を行っている WebGL ならではの、ユーザーが干渉するインタラクティブな要素もふんだんに盛り込まれています。
映像の雰囲気が素晴らしく技術的にも見どころが多い
今回のサイトは、そのコンテンツの内容としてはいわゆるミュージックビデオの一種と考えていいと思います。
ただ、動画を再生するだけというのではなく、その映像表現の全てが WebGL によってリアルタイムに描き出されます。
マウスカーソルの位置はもとより、クリックなどでもシーンに干渉できるように作られていて、まさにユーザー参加型のミュージックビデオになっています。
全体的に、まず 3DCG としての完成度の高さというか、上手に見せるワザをしっかりと持ったひとが作ったのだろうなという雰囲気が今回の作品にはありますね。
陰影の付け方やライティングの仕方、あるいはテクスチャを使った表現など、WebGL の作品としてはかなりしっかりと作られていて、CG の映像として見ていても、とても迫力があります。
マウスでクリックすると映像がシーンの上に重なってくるような演出があったりして、3D 表現一辺倒でもなく、ポストエフェクトのような技術もたくさん使われています。
中盤あたりには、荒涼とした大地の上をカメラが滑るように流れていくシーンがあります。
このシーンでは、突然空間が切り取られてしまったかのように、矩形の向こう側に別の世界が見えているという表現が登場します。
この四次元の窓のような、突然切り取られた空間の部分、実はマウスカーソルを画面の端のほうまで持っていき、カメラをぐいっと近づけてやると、その中に入ることができるようになっています。
モノクロのシーンからカラーのシーンへと、異次元の扉を通って突然移動したかのような不思議な演出で、これがなんとも面白いです。
CG としての品質の高さももちろんですが、映像を見ながらロゴマークを探してクリックするようなちょっとしたゲーム性が仕込まれていたり、エフェクトも独特で面白いものが多かったり、とにかく見どころが多く用意されている作品だと思います。
楽曲の雰囲気が、またこの映像とすごくマッチしているのですよね。
どこか不気味なような、あるいは壮大なような、独特の世界観がしっかりと描かれています。
すごく、見入ってしまうような、凄みのあるサイトだと思いました。
ぜひチェックしてみてください。