リアルなジェット機のモデルが多数登場! 航空機のウェット・リースを手がける Hi Fly のウェブサイト
質感もリアルなジェット機のモデル
今回ご紹介するのは、日本ではあまり馴染みがない方が多いかと思いますが、ジェット機のウェット・リースという業態で活動している企業、Hi Fly のウェブサイトです。
かくいう私も、ウェットリースってなんのことだかさっぱりわからなかったのですが、どうやら航空機だけでなく、添乗員さんとかパイロットとか、そういった航空機を使ったビジネスに必要な要素をすべてパッケージしたリース体系のことみたいですね。
ジェット機自体をリースするという規模の大きなビジネスのサイトだけに、本物志向の、リアルなジェット機のモデルがたくさん登場します。
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やや専門性が高いものの、見ていても楽しい仕上がり
今回のサイトは、提供している企業のビジネスモデル的にどちらかというと一般の消費者というよりは、企業向けのサイトなのだと思います。
そういった BtoB のサイトにしては、ある種異常なクオリティなのではないでしょうか。
一般の消費者の目線で見ても楽しめるくらい、インタラクティブでグラフィックスにこだわったサイトになっていると思います。
今回のサイトでは、比較的高解像度な画像や、3D のモデルデータを使っています。
それだけに、通信環境によっては初回のロード時に長い時間が掛かることがあるかもしれません。
ちょっと驚いたのは、そういう「ロードの待ち時間が長くなるかもしれない」ということを、フロントエンドの実装側で想定してサイトが作られていて、一定時間ロードが完了しない場合はポップアップが表示されるようになっていました。
ポップアップには「ちょっとロードが時間掛かってるからクオリティ下げたバージョンはどう?」みたいなニュアンスのことが書いてあって、これはなんというか……すごい斬新な UX だなと思いました。
航空機のリース会社なので、ほとんど専門的な知識がないと見分けがつかないような外見の 3D モデルがたくさん登場します。
また、細かく航空機ごとのスペックみたいなものが表示されるページなども用意されていて、本当にすごいですね……
また、表示される航空機の 3D モデルは、glTF を使っていて、しかも Draco で圧縮したデータを WebAssembly でパースしたりとかしているみたいで、技術的にもかなり挑戦的な内容になっています。
実際の描画結果のほうも、リアルな質感で金属などの表面を表現できており、エンジン部分の羽がグルグル回転しているところとか、動きも含めて非常にリアリティのあるビジュアルを実現しています。
今回のサイトは、航空ビジネスという非常に大きな規模の BtoB サイトであるにもかかわらず、一般消費者にも楽しめるような、本格的なグラフィックスに仕上げられている点がまず珍しいと思います。
さらに、多少読み込みに時間がかかってしまってもクオリティを下げたくない、といったある意味で尖ったこだわりが感じられて、そのあたりもなんか妥協が無くてすごいですね。
技術的に、ロードをできるだけ短くするような工夫をしたり、比較的新しい技術を積極的に取り入れていたりと、注目すべきポイントが多くあるように感じました。
ぜひチェックしてみてください。