点と点を線で繋いでいくことでオリジナルのサウンドを再生できるデモが面白い Alacran Group のウェブサイト
アブストラクトなミュージックが簡単に作れる
今回ご紹介するのは、Alacran Group という音楽産業に関連した企業(財団?)のウェブサイトです。
楽曲のレコーディングからプロモーションまで、産業に寄与する様々な活動をする組織みたいなのですが、今回のサイトには即興で音楽を作ることができる WebGL 製のデモが置かれていて、これがとてもおもしろいですね。
完成するサウンドはアブストラクトなイメージで、どこか幻想的な、不思議な質感に仕上がります。
リンク:
Alacran Group Productions and Recording | Miami - Jamaica - London
ダウンロード等の機能は無いがデータは残る
今回のサイトは、トップページ部分でポイントスプライトを使ったパーティクルのシーンが出てきます。
このパーティクルが浮遊しているシーンが、そのままサウンドに直結してくるのですが……
画面の左下あたりに、DRAG と書かれたスライダーのようなパーツが置かれているので、これを右に向かってドラッグ操作してやるとデモがスタートします。
上の画像を見ると、スプライトが無数の白いラインによって結ばれている様子がわかるかと思います。ちょっと画像ではラインが見えにくいかもしれませんが……
このラインで結ばれているスプライトのひとつひとつが、音源の役割を持っています。
そして、既に表示されているこの無数のラインも、どこかで誰かがスプライトを繋いで作った楽曲になっていて、マウスカーソルをホバーさせてやると該当するサウンドデータが再生されます。
データはかなり大量にあるみたいで、スクロール操作してやると次々とラインが登場します。
そして、任意のスプライトを一度クリックしてやると、そこからは作曲モードに切り替わります。
ミュージックシーケンサーのような感じで一定のリズムが刻まれている状態になるので、これにスプライトを線で結んだ音を追加していく、という感じですね。
音の種類は、そのままスプライトの形や色に連動しているので、慣れてくるとある程度思い通りの音作りができる感じになってきます。
音源の音色がシンプルながらなかなか奥行きがあって、どうやってラインを繋いでも、ある程度かっこいい楽曲が作られるのがすごいなと思いました。
FINISH をクリックするとユニークな ID が振られてそのままアップロードされる。ダウンロードできたら最高だったのだが……
私は音楽を奏でるほうの才能はあんまり無いと自分では思っているのですが、こんなふうに適当に線を繋いでいくだけで、オリジナルのミュージックデータが作られてしまうというのは、本当にすごいなと単純に関心してしまいました。
こちらのサイトは、トップページから今回のデモに入れるようになっていますが、その他のページでは、事業の紹介などが中心で WebGL を使った演出等はありません。
ただそちらのページも、けしてレベルが低いということではなく、すごく丁寧に作られています。サイト全体の完成度は高いように感じました。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Alacran Group Productions and Recording | Miami - Jamaica - London