バーチャル経済活動について書かれた膨大な記述が WebGL と共に巨大なコンテンツとして提供される The Virtual Economy

doxas : 2020-06-24 14:23:14

次の時代のビジネスを考える

今回ご紹介するのは L'Atelier という組織が公開している膨大な情報量を持つコンテンツで、その名も「The Virtual Economy」です。

この L'Atelier という組織、なにか怪しげなベンチャーがユニコーン目指してがんばってる感じのやつなのかなと思ったのですが、どうやらヨーロッパでも最大規模を誇る名のある銀行(とその関連グループ)の関連会社みたいです。

実際に中身の内容もかなり詳細に掘り下げられた本格的なもので、読み応え、ビジュアルとしての見応え共に、かなりボリュームのあるものになっています。

リンク:

The Virtual Economy | L'Atelier

背景に込められたこだわりがすごい

今回のサイトでは、直訳するとバーチャル・経済となる大きなテーマがあるのですが、日本語の「仮想」という単語をバーチャルから連想してしまうと、その文脈が違ったものになってしまうような気がします。

今回のサイトでは、スクロールするごとにテキストがどんどん下から流れてくるのですが、なぜ今「バーチャル経済を考えるべきなのか」の導入などから始まり、事例の紹介や詳細なデータの掲載など、とにかくボリュームがすごいです。

また、テキストや図・イラスト・画像などがスクロールして現れるコンテンツの裏側では、絶えず WebGL の背景が描画されており、これがまたものすごく凝ったものになっていますね。

基本的には黒を背景のベースとしたモノクロのシーンですが……

完全なモノクロということではなく、時と場合によりカラフルに描画されるオブジェクトが登場する場面もあります。

また、明暗が完全に反転して白背景になる場面があったりと、コンテンツの持つ文脈(コンテキスト)ごとに演出内容が変化するようになっています。

めちゃくちゃ洗練されててかっこいいですよね……

銀行のような、どちらかというとお硬い業種のイメージがある組織の関連企業が公開しているサイトとは言っても、テーマがバーチャルやエンターテインメントに寄った内容なだけに、ウェブサイトのイメージもそれらを強く反映したものになっています。

3D シーンを単純に描画するだけに終始しているわけでもなく、時にはシェーダを利用したモザイクのようなポストエフェクトが掛かったりもしますし本当にいろんな意味で「魅せる演出」がたくさん盛り込まれています。

おそらく、初めてこのサイトに訪れたときには、その全体像(コンテンツの量)が正確につかみにくいと思うのですが、表示されるブラウザのスクロールバーを見てみるとそのスケール感がわかりやすいんじゃないでしょうか。

全体が英語なので(私も含めて)あまり英語に堪能じゃないとちょっと読むのは大変かもしれないですが、イラストや画像がたくさん使われていたりするので、読むこと自体はとても楽しい体験になると思います。

グラフィックスの見せ方としても面白いものが多いですし、参考にできると思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

The Virtual Economy | L'Atelier

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