雄大な自然を感じられる迫力の映像と WebGL の 3D シーンが圧巻! Un printemps suspendu が面白い!
音楽も雰囲気があって素晴らしい
今回ご紹介するのは Un printemps suspendu というコンテンツ。
こちらは L’Équipe(レキップ)というフランスのメディアが企画したものだと思うのですが(サイト名に名前が入っていますし……)全体的にフランス語なので、ちょっとどういう経緯で企画されたものなのかは完全に読み解くのが難しかったです……。
半分想像で書くので恐らくなんですが、コロナウィルス感染症の影響が世界的に大きくなるなかで、図らずも長い春休みができてしまった。元アスリートのスキーヤーが雪山に登山し、そして滑る。
その様子をドキュメンタリーにしよう、というような感じじゃないかな。たぶんですけど……
リンク:
L’Équipe Explore - Un printemps suspendu
とにかく映像がすごいので一見の価値あり
私は、自身が登山したいという欲求をあまり持ったことがなく、子供のころにそういう経験をしたことがないわけではないですが、少なくとも雪山に登山するような経験はこれまでしたことがありません。
しかし、そんな私の目から見ても、今回のサイトで見ることのできる映像は圧巻の出来栄えで、WebGL 部分を抜きにしても、これらの一連の映像を見ることには価値があるように思えます。
サイトのほうは、まずトップページからかっこいい感じなんですが、コンテンツがスタートすると、山岳地帯を表す 3D シーンが画面いっぱいに広がります。
WebGL では山岳地帯の凹凸を表現するのは比較的容易なので、これまでにもこういった山脈の様子を立体的に表したコンテンツは多くありました。
そんな中で、今回のサイトの質感で言うとあまりコントラストの高くない明るい配色で、見た目はすごく優しい感じですよね。
用意されているエピソードごとにテーマカラーが別れているので、そのあたりはわかりやすいと思います。
View episode のボタンを押して詳細を閲覧し始めてからが本番です。
エピソードが開始されると、画面の下にプログレスバーが表示されます。ひとつのエピソードは10分前後の長さですので、時間に余裕のあるときにちょっとした映像作品を見るようなつもりで見てみるのがいいでしょう。
3D シーン上には文字やライン、アイコンなどが表示され、どのような登山コースをたどり、それがキャンプからどれくらい離れているのかなどが直感的に理解しやすくなっています。
カメラで撮影された映像と、WebGL の 3D シーンが切り替わりながら基本的にはオートでエピソードが進んでいきます。
途中で挿入される映像の美しさ、壮大さ、迫力もそうですが、WebGL によるわかりやすい表現で没入感が非常に高い、良質なコンテンツになっていますね。
映像の撮影には、ヘルメットに装備した GoPro や、ドローンによるバードビューのものなどが含まれます。
これらの一連の映像が本当に臨場感溢れる仕上がりになっていてすごいです。
私個人はあまり登山に興味があるわけでもないのですが、それでも山登りも(もちろん過酷なのでしょうが)悪くはないかもしれない、と思ってしまうような凄さがありました。
そこに WebGL のシーンが加わることで、コンテンツとしての完成度がぐっと高くなっています。
非常に素晴らしい事例だと思いますので、ぜひチェックしてみてください。