またしてもとんでもない完成度の WebGL 実装が飛び出すアメリカ空軍公式のウェブサイト Into The Storm
ドラマチックかつリアリティのあるストーリー
今回ご紹介するのは、アメリカ空軍が公式に公開しているコンテンツで、雪山での嵐の中、救助に臨むアメリカ空軍の様子を描いた WebGL コンテンツです。
先日もアメリカ空軍の公式なコンテンツとしてものすごくハイレベルな WebGL コンテンツが公開されているのをご紹介しましたが、今回のサイトもやばいですね……
非常に見応えのある、素晴らしい仕上がりになっていますので紹介していこうと思います。
リンク:
U.S Air Force - Into The Storm
情報量が多く本格的な内容
今回のサイトでは、そこまで忙しい操作を求められるような場面はありません。
ユーザーが干渉する場面がいくつか登場しますが、それらはいずれも「物語を先にすすめるためのトリガー」のような役割で、いうなれば「先に進むボタン」のようなもので操作は非常に簡単です。
描かれる CG の美しさはもちろんですが、BGM や、場面ごとに挿入されるナレーションの音声など、とにかくリッチな作りで、操作を楽しむというよりは単純にそのストーリー性を楽しむような内容のコンテンツになっています。
最初のイントロシーンからしてめちゃくちゃ気合いが入りまくっているので、きっと導入部分を見るだけでハイエンドな作りであることが想像できるんじゃないかと思います。
自動的にシーンが進んでいくフェーズが多いのですが、合間に時折ユーザーの操作を求める場面が出てきます。
ただ、前述の通り操作はアンカーをドラッグして動かす、という程度の1ストロークの簡単なものなので、迷うことはほとんど無いでしょう。
たとえば、以下の画像は「ヘリコプターを着陸させる」という場面なのですが、画面中央には縦に一直線の点線が表示されていますよね。
この縦線上をスワイプするようにマウス操作してやると、それに連動してヘリが着陸していくような感じです。他の場面でも基本的にかなり直感的な操作を行うだけなので、迷うことはあまりないと思います。
今回のサイトではとにかく CG の完成度が高く、リアリティのある現実世界に近い質感でシーンが描かれます。
ヘリコプターのようなオブジェクトはもちろんのこと、登場する雪山のシーンの山肌の質感、吹雪のシーンで雪がレンズにぶつかる様子など、本当にリアルです。
特にレンズに雪がぶつかって張り付く様子はすごくリアルで、思わず没入感が高まります。
ちょっとスクリーンショットではわかりにくいかもしれませんが、以下の画像の画面上に、ぼやっとした斑点が見えるかと思うのですが、これがレンズに張り付いてしまった雪のシルエットですね。
CG 的な外見に関する部分だけでなく、この上のスクリーンショットにあるようなナレーション付きの写真なども大量に用意されており、最後までコンテンツを進めていくと壮大な BGM と共にエンディングが流れるなど、とにかく本気度の高いコンテンツとなっています。
当然ながら全編英語なので、その点が日本人にはちょっと厳しいところですが、そんなに難しい英語が大量に出てくるわけではないですし、映像や写真を通じてなんとなく意味もわかるんじゃないかなと思います。
前回のサイトもそうでしたが、アメリカの空軍が公式にこういうサイトを作って公開しているというのは本当に驚きますね……
たぶん、人材不足を避けるためにこういった魅力的なコンテンツを用意して志願者を増やそうとしているんだとは思いますが、それにしても妥協のない WebGL 実装で本当に驚かされます。制作に関して何重にも厳しいチェックがありそうですよね……
ぜひチェックしてみてください。