ノイズを活用した表現のバリエーションを感じられる Doja Cat のアルバムプロモーションサイト

doxas : 2022-02-21 13:29:56

自分だけの架空の ID カードを作れる?

今回ご紹介するのは、アメリカの女性シンガー Doja Cat の、アルバムの発売に合わせて公開されているプロモーションサイトです。

私はこのアーティストのことを事前に知っていたわけではないのですが、全米ナンバーワンを獲得したこともある人気のアーティストさんのようです。

今回のサイトはアルバムのプロモーションの一環で作られたものだと思うのですが、アルバムのタイトルが「Planet Her」なので、そのプラネットの住民 ID カード? 的なものを作れる(または収集できる)というものなのかなと思います。

ただ、動作させるには Spotify アカウントかメールアドレスが必要になるようで、そこだけ注意が必要かもしれません。

リンク:

Doja Cat Planet Her

ノイズを様々な味付けで使い分けている

今回のサイトでは、冒頭でまず Spotify アカウントへのアクセスを許可するか、もしくはメールアドレスを登録する必要があります。

私はなんとなく Spotify アカウントを接続するのはためらいがあったので、メールアドレスを登楼してみましたが…… いまのところ、なんのレスポンスもありません。ただ、Sony music や Doja Cat 関連のプロモーションメールが届くようになる可能性もあるので、その点は注意が必要そうです。

登録が済むと、手前にあった半透明の黒で表示されるレイヤーがなくなり、背景にある CG 部分が見えるようになります。

ピンクとブルーを基調にした色使いの独特な世界観のシーンになっていて、カラフルな氷山みたいな感じですが……

状況に応じて水面が上下するようになっており、これらのシーンの変化は基本的にすべてが自動的に進行します。(特にスクロールやクリックをしなくても勝手にシーンが遷移する)

最終的には石像のようなオブジェクト、さらには生物の胚を想像させるような不思議なオブジェクトも登場します。

よくわからないですが、なんか天界とか、そういう黄泉の国的なものを表現しようとしているのかもしれないですね。

石像が出てくるシーンのあと、ウェブカメラを使って自分自身を撮影することができるインターフェースが出てきますが、ここでウェブカメラではなくあらかじめ用意されたプリセットの画像を選択することもできます。

自身で撮影したウェブカメラ経由の画像か、または選択したプリセット画像を利用して、ID カードのようなものが作られますが……

これはいわゆる住民カードみたいなニュアンスなんだと想像します。

画像としてダウンロードすることもできるので、ファンに対してデジタルデータのコレクションとして提供する意図もあるのかもしれません。

最後に登場する ID カードの部分は、カーソルの位置に応じてわずかに傾いたりするのですが、ホログラムのような変わった照り返しがあり、なかなかおもしろいエフェクトだなと思います。

アーティストのアルバムや楽曲に対するプロモーションって、なんか他の WebGL 案件とちょっと違う雰囲気があるというか…… なんか独特ですよね。

なんというか、ファンじゃない人が見てもなにが嬉しいのかわからないような内容というか…… すごく表現としては悪いかもしれないですが、好きな人には喜ばれそうな内容、という感じがします。

WebGL の実装としては、今回のシーンを構成する要素としてノイズがいろいろな形で活用されていることがポイントかなと思います。空、氷山、水面など、どこにどのような形でノイズが使われているのかに注目してみるのも面白いかもしれません。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Doja Cat Planet Her

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