高い品質で描かれる CG がお見事! バーチャル空間でアートを楽しむ Magical Reflections が面白い

doxas : 2022-02-18 13:51:53

スクロール連動でスイスイ閲覧できる

今回ご紹介するのは、ドイツにある旧国立美術館のスペシャルサイトです。

今回のサイトでは美術館そのものを正確に再現したもの……などではなく、あえてバーチャルな世界を想起させるような幻想的で非現実的な雰囲気の空間が描かれます。

スクロール操作だけでスイスイと滑らかにカメラが動いて仮想の美術館の中を散策できるようになっており、すごくキレイで素敵な作品に仕上がっています。

リンク:

Magical Reflections: a virtual art experience

ポストエフェクトも活用したリッチな画作り

今回のサイトは Johann Erdmann Hummel という画家の作品を集めた、一種の個展のような感じの内容になっているようです。

サイト内の information を見た感じだと、生前には評価されることなかった悲劇のアーティスト、といった感じなのかなと想像します。

画風は一般に想像するようないわゆる西洋画という感じで、たぶん油絵なのかなと思いますが、そういった作品がバーチャル空間上に構築された建造物の中に飾られています。

一見すると写真のようにも見えるかもしれないですが、フル CG のリアルタイムにレンダリングされたグラフィックスです。

霞がかった青空の下、太陽の光に白い壁が輝いてなんとも幻想的な雰囲気になっています。BGM も、やっぱりどこか荘厳な感じでなんともマッチしています。

スクロール操作を行うことでカメラが勝手に動き、通路を進んでいくと作品が現れます。

各作品はクリック等でフォーカスすることができるようになっていて、フォーカス時にはより詳細な説明文が表示される仕組みです。

WebGL の実装としてはかなり手の込んだ作りになっており、光と影が本当に上手に表現されています。

影のほとんどはベイクだとは思いますが、ポストエフェクトで品質をグッと引き上げているのでスクリーンショットを見てもその品質の高さが伝わるのではないでしょうか。

色収差のようなエフェクトはもちろん、レンズフレアっぽいような光の層が現れる表現など、インタラクティブなリアルタイムコンテンツだからこその美しいビジュアルを楽しむことができます。

スクロールに応じてカメラがオートで動いていくのですが、その動きも非常に滑らかで切れ目がなく、とても手触り感にこだわって作られているのを感じます。

色収差のようなエフェクトは最近では WebGL 案件ではよく見かけるものの1つかと思いますが、全体としての完成度が高いとより自然にビジュアルの一部として溶け込んでしまい、自然な一体感のようなものが生まれてくるから不思議です。

非常に完成度の高い WebGL 実装だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Magical Reflections: a virtual art experience

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