WebGL で表現された 3D キャラクターが圧倒的な存在感を醸し出す RTFKT のウェブサイト
残念ながら既に跡地
今回ご紹介するのは、バーチャルとファッションを軸としたかなり先鋭的なプロジェクト、RTFKT のウェブサイトです。
もともとこのプロジェクトがどういうものか熟知しているわけではないので、サッとサイトを眺めた印象で書いてしまうのですが、おそらくバーチャルな世界でもファッションやアバターのデザインにこだわりたい、というニーズや要望に応えることがこのプロジェクトの目的なんだろうなと思います。
今回のサイトはアバターを販売していたサイトの跡地、ということなのかなと思うのですが、WebGL で実装されたキャラクターが登場する 3D シーンはなんとも迫力があります。
リンク:
村上隆(むらかみたかし)さんも参画しているプロジェクト
今回のサイトでは、かなりキャッチーなキーワードが惜しげもなく使われています。
メタバース、NFT といったところを筆頭に、かなり先鋭的な取り組みであることが様々な切り口からアピールされていて、まあ捉え方は人それぞれだと思うのですが少なくともサイトの雰囲気はかなりいい感じに仕上がっていますね。
NFT を使ってアバターを販売していた、ということなのかなと想像するのですが、書いてあることをそのまま受け取ると 20,000 点のアバターをすでに完売しているようで、世界的に結構注目されているプロジェクトなのかもしれません。
WebGL で実装された 3D シーンは、アンドロイドっぽい感じのキャラクターが中心となったシーン構成で、赤や青といった結構奇抜なカラーのライトが大胆に使われています。
ポストエフェクトもバリバリに掛かっていて、どこかブラウン管製のディスプレイを想像させるような、走査線やノイズによる歪みなどが発生します。
いわゆるグリッチエフェクトというよりは、UV をサイン波などで揺らめかせているような感じのディストーションです。
ページをスクロールして読み進めていくと、それに連動してカメラが動くようになっています。
カメラのアングルは最初はアップだったキャラクターを徐々に俯瞰して眺めるような感じで変化していき、最終的には後ろにたくさんのモニターが並んだような感じのシーンへと移っていきます。
後ろに並べられているのが、たぶん販売されていたアバターなんですかね……
日本人で世界的にも有名な村上隆さんがコラボレーションしているようで、そういった面から考えても、結構知られているというか有名なプロジェクトなのかもしれないですね。
3D シーンに人の姿をしたキャラクターが登場するという事自体は、いまどきそんなに珍しくないと思うのですが……
とはいえやっぱり、こうやってしっかり作り込まれた 3D モデルがリアルタイムにヌルヌル動いている様子を見ると迫力があるというか、存在感あるな~ と感じます。
WebGL の技術としてはそれほど難しいことをしているわけではないのですが、ウェブでもこういった見栄えのする 3D キャラクターを使った事例などが今後増えていくのかもしれないですね。クリエイターさんたちの稼ぎ口が増えるというか、買い叩かれることなくしっかり仕事になる世界として、ウェブというフィールドの裾野が徐々に広がっていってくれたらいいなと思いました。
ぜひチェックしてみてください。