流れるような滑らかでシームレスな表現が見事な Un jour un dessin のウェブサイト
なんという多彩な才能
今回ご紹介するのは Un jour un dessin というウェブサイトです。
こちらはどうやらとあるクリエイティブ・ディレクターとして活動している方のイラストを扱ったサイトのようで、アート寄りのポートフォリオサイトみたいな感じなのかなと想像します。
掲載されているイラストもどれも味わい深く、それらの作品をスムーズに次々と巡っていくことができる導線設計も上手だなと感じました。
リンク：
Un jour un dessin - Artiste peintre
スルスルとキレのある動きが素敵
今回のサイトはイラストが主題ということもあり、WebGL の表現は平面的なオブジェクトに対して適用されています。
ただエフェクトの掛かり方的にはどちらかというと立体感を抱かせるような意図を感じる作り方です。
サイトのロード直後からエフェクトはかなり頻繁に発生すると言いますか、それなりに多くの部分で使われているのでビジュアルに対するこだわりが感じられるサイトとなっています。
この上の画像にあるような歪むようなエフェクトが比較的随所に見られる演出になっていて、たぶん実際には 3D 的にジオメトリを変形させているわけではないのですが、どこか立体感がある不思議な質感になっています。
トップページでは、マウスのスクロールや、あるいは掴んでスワイプするような操作を行うことで、コンテンツが横方向にスクロールするようになっています。
このときのアニメーションがすごくスルスルと流れるようにスムーズで、気持ちが良いですね。
サイト全体のイージングの掛け方もどちらかというとスピード感のあるテイストになっていて個性が感じられます。
その他、下層ページではスクロール方向が縦になるのに伴い、エフェクトの掛かり方も慣性で湾曲するような感じのものに変わります。
ここはそこまで主張の強い演出というわけではないですが、やっぱり画像の部分に思わず視線を運びたくなるような効果があると思いますし、いろいろ考えてインタラクティブな仕込みがされているなと感じました。
それぞれのページごとの切り替わり、場面転換の表現もスムーズで見事ですし、全体としての手触り感が統一されているのがとても上手だなと思いました。
今回のサイトに掲載されているイラストの作者さん、起業家でもあり、アーティストでもあり、クリエイティブ・ディレクターでもあり…… という感じで本当に多彩な才能を持ってらっしゃる方のようです。
イラストの内容もなんかいろんな方向性のものがあって、すごいですね。
ウェブサイトのデザインや実装もレベルが高く、たくさんの驚きが詰まったウェブサイトだと思います。
ぜひチェックしてみてください。
