世界的にも有名なファッション・アート・デザインの大学 Istituto Marangoni の公式メタバースコンテンツ
どのフロアも見どころ満点
今回ご紹介するのは、Istituto Marangoni というファッションやアート、デザインについて学ぶことのできる大学が公式に公開しているコンテンツです。
イタリア・ミラノで創立し現在も4000人以上の学生が在籍しているそうで、ミラノ、フィレンツェ、パリ、ロンドン、ムンバイ、上海、深圳、マイアミと、世界中にキャンパスがあるようです。
そんな歴史も長く規模も大きな大学が公式に公開しているメタバース事例ということが単純に面白いですし、WebGL 事例としても完成度が高いです。
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各フロアをただ巡るだけでも楽しい
今回のコンテンツ、WebGL を使って Metaverse を謳っているものとしてはかなり完成度が高いほうに分類されると思います。
ビジュアルとしての完成度もそうですが、軽快な動作と複数ユーザーの位置の同期など、全体的に卒なくしっかり実装されています。
まず最初に表示されるトップページの部分は、世界全体を俯瞰して見渡すような視線になっていますが、この時点では画面に描かれているのは動画と画像です。
いずれかの施設を選択すると、3D シーンに移行します。
ユーザーはローブを纏ったアバターで表現されており、画面右下にあるメニューからある程度は見た目を変更することができます。
変更できるのは色や模様だけで服装そのものが変化したりはしませんが、こういうふうに自分なりの個性を多少なりとも反映できるようになっているのはいいですよね。
操作はカーソルキーの他、WASD でも可能となっていて、キーの入力で歩行しマウス操作で視線を動かします。
現在はこの仮想世界のうち、大きく2つのフロアが解放されていて、今後さらにコンテンツが増えていく予定になっているみたいですね。
1つ目のいかにもエントランスという感じのフロアにもアートっぽいオブジェが置いてあったりしますが、2つ目のフロアのほうは演出としても派手な感じですし、コンテンツもかなり凝ったものが多いですね。
3D 空間だからこそ可能な演出方法、コンテンツの見せ方などがしっかり考えられており、すごく良くできています。
歩き回っているどこかの誰か(他のユーザー、もしくは自動航行の疑似ユーザーなのかもしれない)の動きも含め、なめらかに同期が取れた軽快な動作はとても素晴らしいと感じました。
現在は大きく分けると2つのエリアだけが用意されていますが、エリア内にさらに別の部屋があったりもするので、今の時点でも結構コンテンツの量が多い感じがします。
これがさらに増えていくとなると、めちゃくちゃ気合いの入ったコンテンツだなと感じます。
WebGL の事例として見てみてもビジュアルは十分に美しく、床の照り返しやネオンのグロー的なエフェクトなど、かなりいい雰囲気がありますね。
権威のある大きなアート系の学校がこのようなコンテンツを公開しているというのは、すごく夢がある、いい取り組みだなと感じます。
ぜひチェックしてみてください。